コラム“晴耕雨読”  565件

第5回 「『昭和』が匂い立つ」

 敬愛する写真家・麦島勝さんに昔の写真を見せてもらいたいと頼んだら、50ccバイクでわざわざわが家まで持って来てくださった。麦島さんはいつもバイクで行動なさるのだ。今年83歳になられるのだが、いたって元気。50ccバイクを駆使して100キロも200キロも走って撮影をなさる。車体にまだ新しい感じの傷が入っていたから、どうしたのかと訊ねたら、「山奥は滑りますからなあ」、なんでも、雪道を走っている時に転倒してしまったのだという。いやはや、そのがむしゃらぶりには圧倒される。

第4回 「桜を見ると思い出す」

                                       前山 光則  前回は長野県の浅間温泉で見た「咲いてみせ散ってみせたる桜かな」の句碑のことに触れたが、早春の信濃路にまだ桜の花の咲く気配なぞなか
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第3回 「浅間温泉にて」

                                       前山 光則 東京へ出かけたついでに、夫婦して5日間ほど長野県へ足を伸ばしてみた。松本市で前回旅した時に知り合った美人女性と会うこと以外は一切事
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第1回 「屋根裏部屋からこんにちは」

                                       前山 光則  芥川龍之介の「或阿呆の一生」の冒頭に、主人公が書店の2階で西洋風の梯子はしごに登って本を探す場面が書かれている。やがて日が暮れて
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第2回 「貴方たちゃあ、何しに…」

                                       前山 光則  最近、必要があって『五足の靴』(五人づれ・著、岩波文庫)を読み、関連する土地へ行ってみたり調べものもしている。明治40年(190
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