本のある生活 335件

第335回 ていねいに生きて行くんだ

前山 光則  人間、誰でも必ず死なねばならない。そうと分かっていながら日々を過ごしているのは、この世が生きるに値するからである。いや、幼い頃は何も考えていなかった。少年期・青年期ですら、ただ闇雲に生活してきただけであった
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第334回 秋白し

前山 光則  今年の夏の暑さは格別であった。全国各地で40℃越えが報じられ、熱中症にかかる人も多く出て、これはもう「猛暑」というより「異常な暑さによる災害」と見なすべきではなかろうか。妻が7月18日に死去したが、言うまで
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第333回 水底の墓に刻める線描の……

前山 光則  最近になって、わが家にようやく『石牟礼道子全集・不知火』全17巻・別巻1が勢揃いした。この全集は刊行が開始された時点から1冊ずつ取り寄せていたのだが、あと3冊までとなった頃、勤めを定年で退職した。すると、正
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第332回 独り住まいとなって

前山 光則  先月18日、妻・桂子が亡くなった。6月に71歳になったばかりであった。昨年秋に膵臓癌の手術を受けて以来、療養を続けてきたのだが、今年の春になって以前病んだことのある乳癌までが再発し、肝臓に転移してきて、どう
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第331回 石牟礼道子の短歌時代

前山 光則  前々回・前回と続けて与謝野晶子、若山牧水の短歌について触れたが、そんなことをやっているうちに今年の2月に90歳で亡くなった石牟礼道子さんのことが浮かんできた。  晶子も牧水も、若いうちに青春をめいっぱい謳歌
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第330回 若い頃の歌、年とってからの歌

前山 光則  前回は、与謝野晶子が自身の若い頃の歌集『乱れ髪』について晩年にはほとんど全否定に近い状態だったことを話題にした。そして、そのことについて、しかし、さて、なあ、などと与謝野晶子の苛烈さに「?」印をつけたくなっ
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第329回 世評と自分の想いと

前山 光則  最近、岩波文庫版の『与謝野晶子歌集』を開いてみた。与謝野晶子は、明治34年(1901)に満22歳で『乱れ髪』を刊行して以来、最晩年昭和17年(1942)刊の『白桜集』に至るまで全部で27冊の歌集を刊行してい
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第328回 麦島勝さん逝く

前山 光則  『昭和の貌《あの頃を撮る》』(弦書房)の麦島勝さんが、5月17日に亡くなられた。  今年の3月13日、人吉市在住の麦島ファンS氏が久しぶりに所用で八代へ出て来た。それで、それならば麦島さんに会いましょうよと
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第327回 白島へ

前山 光則  前回、生まれて初めて海を見た時のことを話題にしたが、実はそこへ行ってみた。  4月18日、良い天気であった。午前9時半頃に自転車で家を出た。球磨川の分流である前川の左岸を少し遡った後、旧前川橋から右岸へと渡
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第326回 思い出の場所

前山 光則  BSプレミアムの人気番組「こころ旅」について、以前に少しだけ触れたことがある。 いつも心待ちにして観ているのである。  俳優の火野正平が愛車チャリオと共に各地を旅する番組だ。事前に視聴者から思い出深い場所や
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