本のある生活 330件

第290回 鬼八は霜宮にまつられた

前山 光則  いつもこの連載コラムを読んでくれている友人が、電話で言ってきた。「前回の話は、阿蘇の往生岳の別名がドベン岳で、その意味も分かった。しかし、結局、ミコトと鬼八がどうしたってわけや?」――うむ、そうそう、そこま
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第289回 往生岳はドベン岳

前山 光則  この頃、荒木精之編『肥後の民話』を時折り開いて、読んでみている。月に2度ずつ出演してお喋りをしているFMやつしろの番組の中で、この本から順次1編ずつ紹介することにしたからである。民話は、むずかしいことを考え
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第288回 臼内切の丘へ

前山 光則  2月16日、大分県日田市在住の医師で作家の河津武俊氏が、友人とわたしを臼内切(うすねぎり)へと案内してくださった。  午前9時半頃、河津氏の奥様の運転してくださる車に便乗して日田市を出発。車は県境の谷間を縫
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第287回 三畳一間

前山 光則  暦の上ではすでに春だが、実際には毎日寒くてならない。そんな寒い夜、テレビを観ていたら、若い女性歌手が「新宿情話」という実にわびしい歌をカバーして唄っていた。   新宿は西口の    間口五尺のぽん太の店が
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第286回 「非定住」への眼差し

前山 光則  最近読んだ本でとても興味深かったのは、長野浩典著『放浪・廻遊民と日本の近代』(弦書房)である。箕(み)作りを主な生業として「ミツクリ」とか「ミツクリカンジン」などと呼ばれていた「サンカ」や、海の廻遊漁民であ
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第285回 さよなら、三原さん

前山 光則  弦書房の創立者である三原浩良(ひろよし)氏が、1月20日、亡くなられた。昨年の10月下旬に何人かで島根県松江市までお見舞いに行ったので、闘病生活の大変さは承知していた。だからある程度予測できていたものの、訃
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第284回 十四五本もありぬべし

前山 光則  前回の続きで、あらためて思うのだが、子規は「写生」を唱えた人なのに写生的俳句はさほど見られないのではないだろうか。よく知られている「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」「いくたびも雪の深さを尋ねけり」などもそうで、
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第283回 めでたさも一茶位

前山 光則   めでたさも一茶位や雑煮餅  正岡子規   明けましておめでとうございます。  なんでまた最初に正岡子規の俳句を置いたかといえば、これは小林一茶が「目出度さもちう位也おらが春」と詠んだのを踏まえてあるに違い
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第282回 蜜柑狩りをさせてもらった

前山 光則  宮本常一記念館でこの篤実な民俗学者の撮った写真を見せてもらって、思い浮かべたのはわが八代市在住の麦島勝氏のことである。  麦島氏の写真は庶民の生活風景をよく捉えており、時代の記録として貴重なものだというので
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第281回 星野哲郎・宮本常一

前山 光則 「えん歌」の謎は、翌日になって解けた。   11月21日、この日も天気が良かった。朝から周防大島町平野の星野哲郎記念館へ行ってみた。美空ひばり「乱れ髪」、渥美清「男はつらいよ」、小林旭「昔の名前で出ています」
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