既刊一覧 133件

FUKUOKA U ブックレット 15
平成の黙示録「ヘヴンズストーリー」をよむ

怪物はどこにいる? 鬼才・瀬々敬久監督の問題作「ヘヴンズストーリー」に宗教人類学者が迫る。
【「はじめに」より】1989年に年号が「昭和」から「平成」に変わり、それから10年間に日本全体を震え上がらせる大きな災害や事件が発生しました。……「平成の闇」とも呼ばれるこの10年あまりの期間は、日本の戦後を区画するうえでひとつの指標とされる時代ともなりました。その時代の変化を敏感に感じてきた映画人たちが、自主製作した映画が『ヘヴンズストーリー』(2010年)でした。……この作品がもつ人間、社会、自然・宇宙に対する深いまなざしや思いについて、監督・瀬々敬久氏と宗教人類学者・関一敏氏とに語り合ってもらうことにより、この作品のもつ黙示録的な世界に未来に向かう新たな視点から光を当ててみようと試みたのでした。

  • A5判/64ページ/並製
  • 978-4-86329-175-1
  • 定価 680円 (+税)
  • 2018年7月発行
美意識のありか

日本人独自の感性はどこからくるのか。
日本人の美的感性は、世界的にみても独特であると言われている。自然の風物が造り出す形・音・色・光と影を細やかにとらえながら、歌・童話・布地の模様などに描き出す。花鳥風月のことばが示すように、自然界にあるさまざまな風物、虫や鳥の形や声、風が運ぶ音や刻一刻と移り変わる景色の妙、月が映し出す幽玄の味わいなど、その感覚の細やかさは、どこからくるのだろうか。
本書は、伝統文様のデザイナーである著者が、その美意識の源を具体的にたどるひとつの方法として、明治・大正・昭和初期の近代教科書の挿絵と文章に探り、脈々と受け継がれてきた感性を明快に語る。

  • A5変型判/220ページ/並製
  • 978-4-86329-174-4
  • 定価 2000円 (+税)
  • 2018年7月発行
ハトと日本人

ハトは、益鳥か、それとも害鳥か。
知っているようで知らないハトの生態を120点の写真とともに紹介。

ハトは――
・鳩乳(ピジョンミルク)で雛を育てる
・巣づくりの場所は雌が決める
・独特の繁殖戦略をもっている

八幡神の使い、平和の象徴として崇められ、伝書鳩として人の暮らしに重宝されてきた反面、食害や糞害をもたらしている鳥でもある。
本書は、この最も身近な鳥の生態観察の記録であり、人との関係をたどった〈ハト史〉でもある。

  • 四六判/176ページ/並製
  • 978-4-86329-171-3
  • 定価 1700円 (+税)
  • 2018年6月発行
FUKUOKA U ブックレット 14
ブレグジット狂騒曲

その時、英国で何が起こっていたのか。
EU離脱派勝利の顛末を、英国社会に生きる著者が独自にリポート。移民問題、格差、右傾化、排外主義、緊縮財政……欧米でくすぶる諸問題。英国のブレグジット、米国のトランプ現象は世界に波及して行くのか。
そして、日本は。
【本書は2017年8月に開催された福岡ユネスコ講演会「英国のいま、そして日本は?」をもとに一部補筆したものです】

  • A5判/64ページ/並製
  • 978-4-86329-173-7
  • 定価 680円 (+税)
  • 2018年6月発行
8のテーマで読む水俣病

見えないものを見るために――今も水俣病と向き合って生きている人たちの声に学ぶための入門書。
従来刊行されて来た水俣病関係の本は、発症とその被害状況を研究・報道・闘争・認定・補償などに分けてまとめられることがほとんどであったため、水俣病という全体像がつかみづらいということがあった。
本書は、その全体像をつかむための手がかりとして〈8のテーマ〉を設定し、ポイントになる用語には解説を付した。近代史を理解するうえで避けては通れない、この水俣病問題を、本書を入門書としてぜひ活用してほしい。その願いを込めた力作。年表付き。

  • A5判/236ページ /並製本
  • 978-4-86329-170-6
  • 定価 2000円 (+税)
  • 2018年5月発行
耳納連山

癒しとしての自然、そして人生――大自然の美しさと人間たちのさまざまな交遊の模様とが織りなす襞の深さによって、読む者を悠久の時間の中へ誘ってくれる。深い余韻を湛えた短編作品集。【文庫判】

  • 文庫判/376頁/並製
  • 978-4-86329-166-9
  • 定価 800円 (+税)
  • 2018年2月発行
漂泊の詩人 岡田徳次郎【新装改訂版】

藤本義一氏・絶賛「全体に漂う詩人の姿の描写は素晴らしいと思います。一人の詩人が貴兄の文章で現在に甦ったと実感しました」――現世を澄徹した眼で洞察し生き方を問い直す作業にこだわり続けた男の生涯。【新装改訂版】

  • 文庫判/487頁/並製
  • 978-4-86329-159-1
  • 定価 800円 (+税)
  • 2017年11月発行
柳宗悦

「民藝」の美の発見者にして日本民藝館の創設者が唱え続けた〈一(いつ)なる美〉〈一(いつ)なる思想〉の核心に迫る。
 柳宗悦は「民藝」の美の発見者として広く知られてきた。しかし不思議なことに、彼自身が唱え続けて止まなかった無対辞の「一」なる思想、すなわち存在するものの一切を全肯定する思想が顧みられるようなことはほとんどなかった。
 民藝とは「一(いつ)」なる美(=根源的美)の提示であった。その民藝の思想の核心にあったのは、世界を美醜正邪に分けて二元的にとらえる近代思想を超えようとするものだった。柳の思想的営為を、作陶の実感を踏まえながら熊本県菊池在の陶工が辿った画期的な一冊。

  • 四六判/308ページ/上製
  • 978-4-86329-168-3
  • 定価 2400円 (+税)
  • 2018年4月発行
かくれキリシタンの起源

現在も継承される、かくれキリシタン信仰の全容を明らかにする。「信仰を変容させた信者」という従来のイメージをくつがえし、長年の「かくれキリシタン」論争に終止符を打つ。
20年におよぶ多角的な研究から見えてきたのは、400年前の宣教師たちが日本人の精神と暮らしを理解して創出した「日本人のキリスト教」と、それを禁教の時代にも守り続けるために信者が選択した「信仰並存」という形だった。
250年にわたる禁教時代を越え、400年間変わらず継承された信仰の実像に迫る。

  • A5判/504ページ/上製/【カラー口絵付】
  • 978-4-86329-165-2
  • 定価 4000円 (+税)
  • 2018年3月発行
最後の漂海民

辺境の海(=東シナ海)を駆け巡った無告の「海人(かいじん)」たちへの挽歌。甦る海人の系譜(白水郎(あま)―海夫(かいふ)―家船(えぶね))と環東シナ海交易圏(博多~琉球列島~中国・寧波~朝鮮半島)。
年間のほとんどを船の上で暮らした家船(長崎県西海市を拠点とした海人)と対馬の海女たちからの聞き書きをもとに、海に生きた人々の漁法、交易の方法、暮らしぶりから安徳天皇伝説・船霊信仰等民俗学的考察まで、海からの視点でまとめられた海洋文化論。環東シナ海をめぐる交易の多様さが浮かびあがる。

  • 四六判/220ページ/並製
  • 978-4-86329-167-6
  • 定価 1800円 (+税)
  • 2018年2月発行
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