風土・民俗  31件

かくれキリシタンの起源

現在も継承される、かくれキリシタン信仰の全容を明らかにする。「信仰を変容させた信者」という従来のイメージをくつがえし、長年の「かくれキリシタン」論争に終止符を打つ。
20年におよぶ多角的な研究から見えてきたのは、400年前の宣教師たちが日本人の精神と暮らしを理解して創出した「日本人のキリスト教」と、それを禁教の時代にも守り続けるために信者が選択した「信仰並存」という形だった。
250年にわたる禁教時代を越え、400年間変わらず継承された信仰の実像に迫る。

  • A5判/504ページ/上製/【カラー口絵付】
  • 978-4-86329-165-2
  • 定価 4000円 (+税)
  • 2018年3月発行
最後の漂海民

辺境の海(=東シナ海)を駆け巡った無告の「海人(かいじん)」たちへの挽歌。甦る海人の系譜(白水郎(あま)―海夫(かいふ)―家船(えぶね))と環東シナ海交易圏(博多~琉球列島~中国・寧波~朝鮮半島)。
年間のほとんどを船の上で暮らした家船(長崎県西海市を拠点とした海人)と対馬の海女たちからの聞き書きをもとに、海に生きた人々の漁法、交易の方法、暮らしぶりから安徳天皇伝説・船霊信仰等民俗学的考察まで、海からの視点でまとめられた海洋文化論。環東シナ海をめぐる交易の多様さが浮かびあがる。

  • 四六判/220ページ/並製
  • 978-4-86329-167-6
  • 定価 1800円 (+税)
  • 2018年2月発行
放浪・廻遊民と日本の近代

漂泊民(放浪・廻遊民)はなぜ消滅してしまったのか。
かつて国家権力に管理されず、保護もうけず、自身の生き方死に方を自らの責任で決めながら〈定住地〉というものを持たない人々がいた。サンカ、家船の民、ハンセン病者、乞食という漂泊民たちである。彼らはどのような事情から漂泊民(放浪・廻遊民)となったのか、また消滅させられたのか。さらに、定住すること=国家に管理されることは本当に当たり前のことなのか。本書で著者が投げかける問題はすべての現代人に再考を迫っている。なお、本書では職人集団としての廻遊民とやむを得ず移動する放浪民とを区別している。

  • 四六判/310頁/並製
  • 978-4-86329-143-0
  • 定価 2200円 (+税)
  • 2016年12月発行
天草キリシタン紀行

禁教期にも信仰を守り続けた島の人々の《信仰遺産》が、いま世界遺産を目ざす。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産登録をめざす12の構成資産のうち、重要拠点として天草の崎津集落がある。ここは、島原天草の一揆のあと、禁教期にも信仰を守り続けた静かな漁村として最近注目を集めている。この集落の中心が、海に面した崎津教会である。礼拝堂が畳敷きで海の教会として有名だ。本書では、この教会でのミサの様子を特別に収録した他、集落に残る隠れ部屋や家庭祭壇の独特な風情など写真200点を収録。また450年の天草キリスト教史等資料も紹介。完全英訳付き。

  • B5判/104頁/並製
  • 978-4-86329-142-3
  • 定価 2100円 (+税)
  • 2016年10月発行
川原慶賀の「日本」画帳

シーボルトの絵師の眼で1800年代のNIPPONを視る! あの〈踏絵〉を描いた川原慶賀の画期的画文集。〈シーボルトのカメラ〉と称された長崎出島出入絵師・川原慶賀による記録画が語る江戸庶民の日常。本書は、シーボルトコレクションの多くを所蔵するオランダ・ライデン国立民族学博物館などの協力により、慶賀作品200点余と関連図版・写真150点を収録。シーボルトが、日本の風物と日本人について、情報収集の目的で、その専属絵師・川原慶賀に描かせた絵を歳時記を軸に編集。さらに、同時代に書かれた野口文龍(地役人、国学者)による『長崎歳時記』の文章を組み合わせるとこで、絵の意味と時代背景がより鮮明に浮かび上がるように構成。

  • A5ヨコ判/256頁/並製/筒箱入
  • 978-4-86329-136-2
  • 定価 2700円 (+税)
  • 2016年6月発行
FUKUOKA U ブックレット 9
かくれキリシタンとは何か

400年間変わらなかった信仰——現在も続くかくれキリシタン信仰の歴史とその真の姿に迫るフィールドワーク。かくれキリシタン信者は、それまで伝えてきたキリシタン信仰の形を、忠実に継承することしかできなかった。長崎・平戸とヨーロッパを結ぶ信仰の軌跡を追う。

  • A5判/64頁/並製
  • 978-4-86329-127-0
  • 定価 680円 (+税)
  • 2015年10月発行
イタリア都市の空間人類学

都市は、モノとしての形態や構造、目に見える景観だけで捉えられるものではなく、人々の営み、地形や場所の意味、記憶、信仰や自然観などと深く関係している。それら「空間人類学」をキーワードに、イタリア都市空間に潜むメッセージを感じ取り、その根源に迫る。
イタリア都市史、建築史の第一人者による、イタリア都市論の集大成。世界屈指の都市空間を明快に読み解く。

  • A5判/448ページ/上製
  • 978-4-86329-118-8
  • 定価 3500円 (+税)
  • 2015年9月発行
生類供養と日本人

生きてゆくために動物たち(生類)の命をいただいてきた私たち人間にとって、その命を奪うことに対する罪悪感からどのように逃れてきたのか。その罪悪感を薄める〈装置〉として各地に供養塔がつくられた。その供養塔を丹念に踏査し、土地の風土や歴史、習俗と動物(生類)とのかかわりの深さから〈供養〉の意義を次々に読み解いてゆく。さらに西洋のいけにえとしての〈供犠〉と日本の慰霊としての〈供養〉とはどのように違うのかということにも言及した労作。

  • 四六判/240ページ/並製
  • 978-4-86329-112-6
  • 定価 2000円 (+税)
  • 2015年2月発行
FUKUOKA U ブックレット 7
西海のコスモロジー

海の上の家族空間として存在した家船(えぶね)。古来、九州西北域=西海で、長らく漂白民として暮らしてきた「海人たち」の世界を記録した一冊。最後の海人たちへの聞き書きと文献から浮かびあがる、西海海人たちの歴史と系譜。「白水郎(あま)―海夫―家船」という海人の系譜は、九州西北海域でのみ見られ、この海域を俯瞰するだけで、海人たちの壮大な歴史が一望のもとに収めることができる。

  • A5判/96ページ/並製
  • 978-4-86329-107-2
  • 定価 800円 (+税)
  • 2014年10月発行
山本作兵衛と日本の近代

2011年、日本初のユネスコ「世界記憶遺産」に山本作兵衛の炭坑画や日記などが登録された。《山本作兵衛コレクション》なぜ評価されたのか、そこには何が描かれているのか。作兵衛画は芸術か、記録画か――絵画、石炭産業および近代史に精通した5人が、あらためてその価値と魅力の原点に迫る。

  • 四六判/192ページ/並製
  • 978-4-86329-104-1
  • 定価 1800円 (+税)
  • 2014年08月発行
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