文学  76件

預言の哀しみ

石牟礼道子の遺した預言とは何か。そして彼女はどこへ帰って行ったのか。
2018年2月10日、石牟礼道子氏が死去した。著者・渡辺京二氏は、故人の最もよき理解者として互いに支え合ってきた。本書には、故人の闘病の姿と絶えることのなかった執筆(表現)への意欲を著した「石牟礼道子闘病記」を収録。他に新作能「沖宮」の謎についての深く鋭い論考や「春の城」「椿の海の記」「十六夜橋」など各作品に込められた深い含意を伝える。石牟礼作品を読み解く貴重な一冊。

  • 四六判/188ページ/上製
  • 978-4-86329-182-9
  • 定価 1900円 (+税)
  • 2018年11月発行
耳納連山

癒しとしての自然、そして人生――大自然の美しさと人間たちのさまざまな交遊の模様とが織りなす襞の深さによって、読む者を悠久の時間の中へ誘ってくれる。深い余韻を湛えた短編作品集。【文庫判】

  • 文庫判/376頁/並製
  • 978-4-86329-166-9
  • 定価 800円 (+税)
  • 2018年2月発行
漂泊の詩人 岡田徳次郎【新装改訂版】

藤本義一氏・絶賛「全体に漂う詩人の姿の描写は素晴らしいと思います。一人の詩人が貴兄の文章で現在に甦ったと実感しました」――現世を澄徹した眼で洞察し生き方を問い直す作業にこだわり続けた男の生涯。【新装改訂版】

  • 文庫判/487頁/並製
  • 978-4-86329-159-1
  • 定価 800円 (+税)
  • 2017年11月発行
夜ノ果ててのひらにのせ

かじかむ指で海辺に転がる貝殻を耳に当てる
ちいさい頃に聴いた海の響きとは違う音がする
それは
「さみしい」
と言いつづけることにあきあきした少女が
世界中を吸い込もうとしている音だった(本文より)

「わたしたち きょうだけはあしたをむかえたい」
時をこえ、空間をこえ、記憶をこえて―――――つながる。
くり返す、新しい夜 二十五夜。
第三詩集にして、著者初の連作詩。
 
 

  • 四六判/128頁/上製
  • 978-4-86329-160-7
  • 定価 1800円 (+税)
  • 2017年11月発行
メタファー思考は科学の母

「科学」と「文学」の対立を越えて。
言語習得以前の思考=メタファー(隠喩)思考なくして論理も科学も発達しない。もともと脳に備わっているといわれるメタファー思考が科学的思考へと発展するためには、「文学的思考」が最も重要で、すべての思考の基礎に「文学的思考」があることを脳科学、認知科学、発達心理学、精神分析の観点から多角的に説く。昨今の教育界の「科学」を重視し「文学」を軽視する風潮に警鐘を鳴らす。

  • 四六判/232頁/並製
  • 978-4-86329-157-7
  • 定価 1900円 (+税)
  • 2017年10月発行
謡曲を読もう【改訂版】

観世流謡曲百番解説集。謡曲をはじめる、親しむ、深める入門書として最適な一冊。おすすめ謡曲十四番をはじめ、演目百曲について「あらすじ・見どころ」を要点解説。珠玉の言葉の宝庫である謡曲を「文学」として味わう。
「謡うもの」とされている謡曲だが、じつは読み物としてとても魅力に富んだ作品が多い。展開される物語は、伝承ものや権力者の礼賛もあるが、多くは男と女の愛憎、戦乱、貴族の私生活などを通して、人間を深く掘り下げた、人生ドラマにあふれている。本書では、観世流謡曲の演目100曲について、あらすじや物語の背景を簡潔に解説。

  • A5判/224頁/並製
  • 978-4-86329-144-7
  • 定価 1600円 (+税)
  • 2017年1月発行
魂の道行き

近代化が進んでいく中で、じわりじわりと壊され続けてきた、さまざまな共同性(人と人の絆、人と自然の調和、自己の中にあるべき心と体の交流)をどうすれば取りもどせるのか。思想家としての石牟礼道子のことばを糸口に、もうひとつのあるべき新しい近代へのの道を模索した一冊。本書では、石牟礼の著作の頂点に立つ『天湖』と能「不知火」に注目し、「私」ではなく「私たち」が対立をこえて、他者も自然も含めてどのように和解し共に救済されうるのかを問い直した啓蒙の書である。

  • B6判/152頁/上製
  • 978-4-86329-139-3
  • 定価 1700円 (+税)
  • 2016年9月発行
生きた、臥た、書いた

結核性股関節炎のため病床で詩を作り俳句を詠んだ毛錢。その35年の生涯(1915-1950)を描く決定版評伝。闘病生活の中にあって、山之口貘、火野葦平、原田種夫らとの交流をはかる一方、故郷水俣には深い愛着を抱き続けた。「出発点」という詩《美しいものを/信じることが、/いちばんの/早道だ。/ていねいに生きて/行くんだ。》が示すように、広い視野と土着的なものへの親和感をもとに紡ぎ上げたことばが胸を打つ。生と死を真摯に見つめつづけた詩人の世界を訪ね、詩作品の時代背景を丹念に読み解く。

  • 四六判/312頁/並製
  • 978-4-86329-129-4
  • 定価 2000円 (+税)
  • 2015年11月発行
ここすぎて水の径

著者・石牟礼道子が66歳(1993年春)から74歳(2001年秋)の円熟期に書かれた長期連載エッセイをまとめたもの。この間、1996年の水俣・東京展での講演や天草、島原、阿蘇、九州山地の椎葉村への取材などかなり精力的に動き、人や自然の風物にふれている。のちに、『苦海浄土』『十六夜橋』『天湖』『水はみどろの宮』『アニマの鳥』など数々の名作を生んだ著者の思想と行動の源流へと誘うエッセイ集・珠玉の47篇。

  • 四六判/320頁/上製
  • 978-4-86329-126-3
  • 定価 2400円 (+税)
  • 2015年10月発行
火山部落〈随筆集〉小林松太郎作品集Ⅱ

小林松太郎・著 随筆集『火山部落』。
火野葦平、宮崎康平、風木雲太郎、劉寒吉、原田種夫、植木孟 等、九州文学黄金期を彩る人々との出会ひと別れ。孤高の異才が綴った、温泉火山半島的、四方山話。

  • A5判/128頁/上製
  • 978-4-86329-122-5
  • 定価 1400円 (+税)
  • 2015年9月発行
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