歴史・伝記  92件

玄洋社とは何者か

近代史の穴・玄洋社の素顔に迫る。
近代史の重要な局面には、必ず玄洋社の活動がある。玄洋社を正確に評価できなければ、近代史の流れを正確につかむことはできない。自由民権運動、日清・日露戦争、孫文の辛亥革命、昭和維新事件、鉄道敷設と関門海底トンネル、東京オリンピックなど、具体的な資料、日記、関係者への聞きとり、海外からの研究者らとの交流を通して、従前の玄洋社に対する評価を是正することをめざしてまとめられた一冊。
戦後、GHQによって「戦争犯罪の一翼をになったテロリスト集団」と決めつけられた、その虚像を、「玄洋社は自由民権団体であった」という実像へと修正していく。

  • 四六判/248頁/並製
  • 978-4-86329-154-6
  • 定価 2000円 (+税)
  • 2017年6月発行
肥後細川藩幕末秘聞【新装改訂版】

小さな村に伝わる驚愕すべき謎。阿蘇・小国地方の小村はなぜ消されたのか。黒船来航が招いた藩内抗争が原因か、かくれキリシタンの虐殺だったのか。伝承の真実に迫る出色のノンフィクションの新装改訂版。

  • 文庫判/508頁/並製
  • 978-4-86329-152-2
  • 定価 900円 (+税)
  • 2017年5月発行
鎖国の地球儀

江戸期の庶民の心をとらえた世界地理風俗の案内書の決定版! 本を開けば、異国あり。
日本で最初の天文地理学者・西川如見による『華夷通商考』(1695年刊)とそれを充実させた『増補華夷通商考』(1708年刊)は、あの南方熊楠も愛読したという世界地理風俗案内の名著。本書はその名著を現代文に訳し、さらにわかりやすい解説とイラストを付して甦らせた労作。江戸中期の人々は鎖国の窓から世界をどのように見ていたのかを紹介。西川如見は当時の国際貿易都市長崎にいたため、世界の風俗や科学知識、特に天文学と地理学の最新情報を自由に収集できた。彼の観察力の鋭さ、想像力の豊かさが満載の愉しい一冊。

  • A5判/288頁/並製
  • 978-4-86329-153-9
  • 定価 2300円 (+税)
  • 2017年5月発行
集団就職

彼ら彼女たちの存在がなければ、戦後復興はなかった――昭和30年前後から昭和50年代前半にかけて、〈集団就職〉という社会現象が存在した。中学卒の少年少女たちがまさに出征兵士のごとく、東北から関東方面へ、九州・四国・沖縄から京阪神・中京方面へ、企業側の求人に応じて就職していった。彼ら彼女らの存在がなければ戦後復興も経済成長もなかった。本書では、〈集団就職〉の実態を、主に西日本域出身者たちへの聞き書きにより明らかにし、現代史の中で正当に評価しようと試みた。さらに、働くことの本質を集団就職体験者たちの言葉から問い直した力作。

  • 四六判/264頁/並製
  • 978-4-86329-151-5
  • 定価 2000円 (+税)
  • 2017年4月発行
熊本地震2016の記憶

人間は捨てたものではない、いま私は強くそう感じている。未来の人間のあらまほしき姿が、惨事の中から立ち現われた。3.11のときもそうだったのだろう。これから必然となる復興の過程で、この姿が歪んだり、消え失せたりするかどうかは、私たち自身にかかっている【渡辺京二】
前震と本震=2度の震度7。さらに4000回を超える余震。さまざまな衝撃と被害を整理し、再びおこりうる危機に備えて、この体験と想いを忘れぬよう書き残しておかねばならない。本書は、その願いを込めて編集された。復興への希望は、記録と記憶のなかにある。

  • A5判/168頁/並製
  • 978-4-86329-149-2
  • 定価 1800円 (+税)
  • 2017年3月発行
関門の近代

軍港・国際貿易港として発展してきた門司と下関、二つの港は近代化をどのように見てきたのか。
関門鉄道トンネル(世界初)、関門国道トンネル(車道と人道)、関門大橋、新関門トンネル(新幹線)、関門連絡船という6つの連絡路をもつ門司と下関。この二つの港=関門港が明治日本の近代化にいかに重要な役割を果たしたのかを描いた一冊。明治22年の門司港築港に始まる黎明期から昭和戦後の高度経済成長期までを中心に、人と物資の一大交流拠点・国際貿易港として発展していくようすを現地調査と聞き書き、文献の分析をもとに克明に紹介していく。近代化遺産の宝庫でもある関門エリアをより深く知るための書。

  • 四六判/344頁/並製
  • 978-4-86329-147-8
  • 定価 2200円 (+税)
  • 2017年2月発行
FUKUOKA U ブックレット 13
Doing History

不毛な「歴史戦」を超えて。戦争は「歴史解釈」の相違によって起こる。
第二次世界大戦から70年を過ぎ、世界は新たな時代局面を迎えている。まるで戦後のことなど忘れてしまったかのように。いま、あらためて戦後からの歴史をふりかえり、世界で、日本で何が起こっているのか、わたしたちに何ができるかを問う。

  • A5判/64頁/並製
  • 978-4-86329-145-4
  • 定価 680円 (+税)
  • 2017年1月発行
放浪・廻遊民と日本の近代

漂泊民(放浪・廻遊民)はなぜ消滅してしまったのか。
かつて国家権力に管理されず、保護もうけず、自身の生き方死に方を自らの責任で決めながら〈定住地〉というものを持たない人々がいた。サンカ、家船の民、ハンセン病者、乞食という漂泊民たちである。彼らはどのような事情から漂泊民(放浪・廻遊民)となったのか、また消滅させられたのか。さらに、定住すること=国家に管理されることは本当に当たり前のことなのか。本書で著者が投げかける問題はすべての現代人に再考を迫っている。なお、本書では職人集団としての廻遊民とやむを得ず移動する放浪民とを区別している。

  • 四六判/310頁/並製
  • 978-4-86329-143-0
  • 定価 2200円 (+税)
  • 2016年12月発行
天草キリシタン紀行

禁教期にも信仰を守り続けた島の人々の《信仰遺産》が、いま世界遺産を目ざす。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産登録をめざす12の構成資産のうち、重要拠点として天草の崎津集落がある。ここは、島原天草の一揆のあと、禁教期にも信仰を守り続けた静かな漁村として最近注目を集めている。この集落の中心が、海に面した崎津教会である。礼拝堂が畳敷きで海の教会として有名だ。本書では、この教会でのミサの様子を特別に収録した他、集落に残る隠れ部屋や家庭祭壇の独特な風情など写真200点を収録。また450年の天草キリスト教史等資料も紹介。完全英訳付き。

  • B5判/104頁/並製
  • 978-4-86329-142-3
  • 定価 2100円 (+税)
  • 2016年10月発行
評伝 天草五十人衆

日本史上、「島原天草一揆」の舞台としてあまりにも有名な島・天草。キリシタン文化の拠点としてさまざまな人々が往来した。「一揆」後、江戸幕府の天領となったが、ここが、〈島〉であり〈天領〉であったため、独特の歴史を刻み、多くの異能の人々を生み出した。世界遺産の三角西港を設計した小山秀、天草五橋をかけた森慈秀、水俣病公害認定と日中友好条約にかかわった園田直、大関栃光、現代思想の巨人吉本隆明など〈天草スピリッツ〉を体現した50人の足跡をたどり、この島がもつ歴史の多面性に迫る画期的な一冊。

  • A5判 /320頁/上製
  • 978-4-86329-138-6
  • 定価 2400円 (+税)
  • 2016年8月発行
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