歴史・伝記  107件

天草島原一揆後を治めた代官鈴木重成

捨身懸命の生涯。一揆後、疲弊しきった天草と島原で、戦後処理と治国安民を12年にわたって成し遂げた徳川家の側近・鈴木重成とはどのような人物だったのか。重成が実行した特異な復興策とその思想を、天草の鈴木神社宮司が浮き彫りにする。

どのような《復興策》を講じたのか。
・原城で死んでいったキリシタンを仏式で供養。恩讐も宗教の違いも越えた救済と融和を目指した。
・村民の心のよりどころである神社を復興。
・村内を再編成。移民を誘致。大胆な年貢減免。
・キリシタン対策も行う一方で、兄・正三が、庶民のための仏教と勤勉の哲学を説く。

  • A5判/280ページ/並製
  • 978-4-86329-190-4
  • 定価 2200円 (+税)
  • 2019年6月発行
日本統治下の朝鮮シネマ群像

日本統治下の朝鮮社会を生き生きと再現した朝鮮映画フィルムが2005年以降、北京の中国電影資料館などで続々と見つかり、日韓の研究者たちに衝撃を与えた。本書は、その制作にかかわった監督、脚本家や俳優の軌跡を通じて、日朝同時代史のリアルな実相を描いた労作。主に、1930年代から1940年代に制作された4本の映画『望楼の決死隊』(今井正監督)『授業料』(崔寅奎監督)『家なき天使』(同)『半島の春』(李炳逸監督)を中心に読み解き植民地朝鮮を当時の人々はどのように見ていたのか、その内実に迫る。

  • 四六判/330ページ/並製
  • 978-4-86329-188-1
  • 定価 2200円 (+税)
  • 2019年5月発行
寺内正毅と近代陸軍

戊辰戦争からシベリア出兵まで。寺内正毅(1852-1919)無能説を覆す本格評伝。
寺内正毅(1852~1919)は、フランス武官時代の経験を陸軍の近代化に生かし、日韓併合後は初代朝鮮総督として反日暴動を軍事力で鎮圧しながら朝鮮の政治を安定させ様々な近代化民主化を断行した。その業績はきわめて大きい。その後、首相時代にロシア革命が勃発し、主戦派の圧力によってシベリア出兵を実行する。その撤退時期を逸したことや同時期におこった米騒動の責任を追及され、前半生の実績が消し去られてしまうのである。本書は戦後つくられた寺内正毅無能説を、封印されてきた膨大な資料をもとに覆す本格評伝。

  • 四六判/320ページ/並製
  • 978-4-86329-185-0
  • 定価 2200円 (+税)
  • 2019年2月発行
五高・東光会

彼らが守ろうとした精神、そして後世に伝えようとしたことは何か。
大正12年(1923)、熊本の旧制第五高等学校に「東光会」という学生団体が誕生した。「光は東方より」をもじったこの会の志は高く、当時、西欧からの思想・風潮がなだれ込んでいた渦中で、「日本精神を守れ」「アジアを西欧列強の植民地から解放せよ」という檄を飛ばし、帝大から満州へ雄飛した学生も多かった。大川周明、北一輝から薫陶を受け、戦後は、政、官、司法、教育、宗教各界の中心で活躍した。本書は、彼らの実態と人脈に迫り、特異な存在を明らかにした労作。巻末に185名の会員名簿も付した。

  • 四六判/216ページ/並製
  • 978-4-86329-183-6
  • 定価 2000円 (+税)
  • 2018年12月発行
踏み絵とガリバー

イギリス人作家のスウィフトはなぜ、『ガリバー旅行記』(1726刊)に、日本の踏み絵とオランダ人の話を登場させたのか。
あの夏目漱石も愛読し、誰もが知っている『ガリバー旅行記』に、踏み絵とオランダ人の話が出てくることはあまり知られていない。漱石もその〈第3篇〉は正当に評価していない。
全4篇からなる『ガリバー旅行記』の中で、特異な構成をもつこの〈第3篇〉に注目し、18世紀の江戸期(鎖国)日本とオランダの交易の実態、さらにイギリス・ポルトガル・スペイン各国間の外交覇権争いを多角的に描く異色の歴史書。

  • 四六判/220ページ/並製
  • 978-4-86329-181-2
  • 定価 1900円 (+税)
  • 2018年10月発行
明恵【下巻】

日本思想史上の巨星・明恵(1173~1232)。知られざるその全生涯を描く初の長編歴史小説。現代社会にも通じる明恵上人の生き方・思想を耽読できる重厚な全2巻。

【下巻】明恵が遺した生きる叡智=意識覚醒の方法はあるのか。何者でもなく生きることの尊さを唱え、人が人としてあるべき形とは何かを説き続け、学識を実践に移した高僧の生涯。その思想は、承久の乱後、北条泰時が、武士のあるべき姿、守るべき倫理、行動規範について定めた「御成敗式目」に強い影響を与え、後の徳川幕府による平和の礎となったとも言われている。

  • 四六判/520ページ/並製
  • 978-4-86329-179-9
  • 定価 2200円 (+税)
  • 2018年9月発行
明恵【上巻】

日本思想史上の巨星・明恵(1173~1232)。知られざるその全生涯を描く初の長編歴史小説。現代社会にも通じる明恵上人の生き方・思想を耽読できる重厚な全2巻。

【上巻】鎌倉初期、戦乱と飢餓、疫病が蔓延する中で、衆生救済とは何なのかを命を賭して考え続けた高僧・明恵。政情不安の解消や商業活動の活性化などではなく、人々の心の内にある意識の変革と覚醒に働きかけた彼の思想の核心に迫る。多くの人が人生の最後に高山寺・明恵上人に辿り着き、自分自身を知り人が人としてあるべき形とは何かに気づかされると言われている。

  • 四六判/492ページ/並製
  • 978-4-86329-178-2
  • 定価 2200円 (+税)
  • 2018年9月発行
戦地巡歴

小さな家族の歴史と記憶――日本のどこにでもある家族の戦争と戦後がここにある。
著者は、昭和13年に中国で戦死した祖父の日記に静かに耳を傾ける。名誉ある戦死をとげねば故郷の家族に迷惑がかかる、だから「戦争は家族のためですよ」と言った元日本兵や「軍隊は軍隊を守るために存在する」と言い放った元日本兵の言葉に衝撃をうける一方で、祖父が戦死した中国の現地へも取材を試みる。当時を知る中国人たちの肉声から耳をそらさず正面から受けとめる。平和を生き抜くための言葉を祖父の声=日記と中国現地の人々の暮らしの中に探す、心の旅の記録。

  • 四六判/288ページ/並製
  • 978-4-86329-176-8
  • 定価 2200円 (+税)
  • 2018年8月発行
美意識のありか

日本人独自の感性はどこからくるのか。
日本人の美的感性は、世界的にみても独特であると言われている。自然の風物が造り出す形・音・色・光と影を細やかにとらえながら、歌・童話・布地の模様などに描き出す。花鳥風月のことばが示すように、自然界にあるさまざまな風物、虫や鳥の形や声、風が運ぶ音や刻一刻と移り変わる景色の妙、月が映し出す幽玄の味わいなど、その感覚の細やかさは、どこからくるのだろうか。
本書は、伝統文様のデザイナーである著者が、その美意識の源を具体的にたどるひとつの方法として、明治・大正・昭和初期の近代教科書の挿絵と文章に探り、脈々と受け継がれてきた感性を明快に語る。

  • A5変型判/220ページ/並製
  • 978-4-86329-174-4
  • 定価 2000円 (+税)
  • 2018年7月発行
かくれキリシタンの起源

現在も継承される、かくれキリシタン信仰の全容を明らかにする。「信仰を変容させた信者」という従来のイメージをくつがえし、長年の「かくれキリシタン」論争に終止符を打つ。
20年におよぶ多角的な研究から見えてきたのは、400年前の宣教師たちが日本人の精神と暮らしを理解して創出した「日本人のキリスト教」と、それを禁教の時代にも守り続けるために信者が選択した「信仰並存」という形だった。
250年にわたる禁教時代を越え、400年間変わらず継承された信仰の実像に迫る。

  • A5判/504ページ/上製/【カラー口絵付】
  • 978-4-86329-165-2
  • 定価 4000円 (+税)
  • 2018年3月発行
 (107件中) 1〜10件目
Copyright © 2010 GenShobo. All Rights Reserved.