思想・評論  27件

死民と日常

著者初の水俣病闘争論集ー水俣病問題の原点がここにある。
裁判闘争でもなく公害闘争でもない水俣病闘争とは何だったのかー
昭和31年(1956)、水俣病が公式に確認されてから2017年で61年がたつ。この長い事件史の中で、企業・行政の責任、謝罪・補償、患者認定の制度、被害の状況・対策など様々な問題が全国的に取りあげられる原点となった出来ごとが、本書のテーマ「水俣病闘争」である。昭和44年(1969)、いかなる支援も受けられず孤立した患者家族らと立ち上がり、〈闘争〉を支援することに徹した著者による初の闘争論集。当初、患者たちはチッソに対して何を求めたのか。市民運動とは一線を画した〈闘争〉の本質を改めて語る注目の一冊。

  • 四六判/288頁/上製
  • 978-4-86329-146-1
  • 定価 2300円 (+税)
  • 2017年11月発行
メタファー思考は科学の母

「科学」と「文学」の対立を越えて。
言語習得以前の思考=メタファー(隠喩)思考なくして論理も科学も発達しない。もともと脳に備わっているといわれるメタファー思考が科学的思考へと発展するためには、「文学的思考」が最も重要で、すべての思考の基礎に「文学的思考」があることを脳科学、認知科学、発達心理学、精神分析の観点から多角的に説く。昨今の教育界の「科学」を重視し「文学」を軽視する風潮に警鐘を鳴らす。

  • 四六判/232頁/並製
  • 978-4-86329-157-7
  • 定価 1900円 (+税)
  • 2017年10月発行
新編 荒野に立つ虹

現代文明が、人類史のどのような道筋の上に築かれてきたのかを思考することは、かなり難儀なことである。その作業を過去の歴史や先人たち(ソルジェニーツィン、パステルナーク、ローレンツ、イリイチ、横井小楠など)の思想から学び、さらに独自の論を展開している渡辺京二というひとりの思想家がいる。かつて水俣病闘争を石牟礼道子とともに理論的に指導し、互いに刺激を与え合いながら思索の旅を続けている。今この文明の大転換期の中で〈近代〉の起源を探り、現代文明を見極めるための32の論考を集成。
渡辺京二が自ら、「力をこめて書いた」と語った『アーリイモダンの夢』と、「愛着があり、鮮度がいい」と評した『荒野に立つ虹』(評論集成第3巻)の2冊を合本・再編集した新編。

  • 四六判/440頁/上製
  • 978-4-86329-141-6
  • 定価 2700円 (+税)
  • 2016年11月発行
魂の道行き

近代化が進んでいく中で、じわりじわりと壊され続けてきた、さまざまな共同性(人と人の絆、人と自然の調和、自己の中にあるべき心と体の交流)をどうすれば取りもどせるのか。思想家としての石牟礼道子のことばを糸口に、もうひとつのあるべき新しい近代へのの道を模索した一冊。本書では、石牟礼の著作の頂点に立つ『天湖』と能「不知火」に注目し、「私」ではなく「私たち」が対立をこえて、他者も自然も含めてどのように和解し共に救済されうるのかを問い直した啓蒙の書である。

  • B6判/152頁/上製
  • 978-4-86329-139-3
  • 定価 1700円 (+税)
  • 2016年9月発行
橋川文三 日本浪曼派の精神

名著『日本浪曼派批判序説』(1960)が刊行されるまでの前半生――
丸山眞男、吉本隆明、竹内好らと交流を重ね、昭和精神史の研究で重要な著作を残した思想家・橋川文三(1922-1983)。その人間と思想の源流に迫る評伝。膨大な文献と「橋川ノート(日記)」や対談・座談から明らかになった新事実をもとに、日本浪曼派に魅惑された一高時代、丸山眞男を師表と仰いだ編集者時代等、若き日の軌跡をたどる。

  • 四六判/320ページ/並製
  • 978-4-86329-108-9
  • 定価 2300円 (+税)
  • 2014年11月発行
FUKUOKA U ブックレット 6
日本の俳句はなぜ世界文学なのか

「目で聞く、耳で見る―」短詩型文学の魅力を存分に語る。「俳句とか短歌は、もうやがて二千年前から日本人は使ってきていて、今でも使っているわけです。それはほかの国にはない現象です。これは日本の詩歌の一つの魅力で、そして日本の誇るべきことだと私は思います。」(ドナルド・キーン)

  • A5判/64ページ/並製
  • 978-4-86329-101-0
  • 定価 680円 (+税)
  • 2014年6月発行
万象の訪れ

〈考えることは、生きること〉渡辺京二による思考のヒント。半世紀以上におよぶ思索の軌跡。9つのテーマ、101の短章が導く、考える悦しみとその意味。その思想は何に共鳴したのか、どのように鍛えられたのか。101の短章に込められた思想の核から学びとれるものは何か。そこに、静かに耳を傾けるとき、思考のヒントが見えてくる。

  • A5判/336ページ/上製
  • 978-4-86329-094-5
  • 定価 2400円 (+税)
  • 2013年10月発行
FUKUOKA U ブックレット 3
考える人・鶴見俊輔

狂気を沈めたリベラルーー鶴見俊輔の仕事を読み解く。いつだって鶴見俊輔はあたらしい。時代の転換点にいつも彼は呼び出されてきた。そして今も……。作家・黒川創と文芸評論家・加藤典洋が戦後思想の巨人を縦横に語る。

  • A5判・並製本・96頁
  • 978-4-86329-087-7
  • 定価 780円 (+税)
  • 2013年3月発行
FUKUOKA U ブックレット 2
東アジアとは何か

「東アジアの人びとは、単に経済的な利害によって摩擦するというよりは、その文明的・文化的自尊心によって摩擦する傾向が著しく強い……」。「文明」と「文化」の視点から日中韓摩擦の底流を探る!アジア論の新しい試み。

  • A5判・並製本・64頁
  • 978-4-86329-080-8
  • 定価 650円 (+税)
  • 2012年10月中旬発行
丸山豊の声

医師にして詩人。星雲のような人・丸山豊(1915-89)。いま、その声に耳を傾け、伝えようとしたこと、目ざしたものは何だったのかを山本源太・古賀忠昭・鍋島幹夫・松原新一 が縦横に語り合う。
《丸山豊》軍医としてビルマに従軍、戦後は開業医の傍ら、詩誌「母音」を刊行、谷川雁・森崎和江・川崎洋・松永伍一らを世に送り出した。戦争体験を主題に随筆「月白の道」(創言社)を出版、戦争を生きのびた静かな勇気の書として、今なお読み継がれている。詩人としての長年の業績に対し、平成3年「丸山豊記念現代詩賞」が創設された。

  • 172頁
  • 978-4-86329-073-0
  • 定価 1900円 (+税)
  • 2012年4月下旬発行
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