鯨取り絵物語
目で見る日本捕鯨文化の精華

A5判・上製・304頁
ISBN978-4-86329-010-5 C0021
定価 3000円 (+税)
2009年1月発行
紹介

日本独自の捕鯨文化は近世に最盛期を迎えたが、その後流入した近代捕鯨におされ、現在では痕跡を留めていない。その日本式捕鯨の場面を、特に江戸時代に数多く描き残した“捕鯨図説”の内、最も秀麗な絵巻『鯨魚ラン(かねへんに覧)笑録』をカラーで完全収録(翻刻文を付す)。さらに最も詳細な図説『勇魚取繪詞』と鯨料理の集大成『鯨肉調味方』についても紹介。鯨絵を通じて当時の捕鯨の様子と文化を詳細に解説する。

★NHK教育で「日本くじら物語」放映されました
NHK「知る楽」2009年8月放映は「日本くじら物語」と題して、日本の捕鯨の歴史と現在を解説。本書著者の中園氏も取材に協力しました。

・第1回 「大国に翻弄された町」
・第2回 「捕鯨の精神 今もなお」
・第3回 「鯨食文化の灯は消えず」
・第4回 「くじらは誰のものか」

著者

中園 成生

なかぞの・しげお

1963年福岡県生まれ。平戸市生月島博物館・島の館学芸員。熊本大学文学部(民俗学)卒業。捕鯨史やかくれキリシタン信仰の調査・研究に取り組む。
著書に『鯨取り絵物語』(共著)『かくれキリシタンとは何か』(以上、弦書房)『かくれキリシタンの聖画』(共著、小学館)他。

安永 浩

やすなが・ひろし
やすなが・ひろし

昭和50年(1975)佐賀県生まれ。九州大学文学部史学科卒業。
教職を経て現在佐賀県立名護屋城博物館学芸員。九州大学総合研究博物館専門研究員。