太宰府天満宮の定遠館
遠の朝廷から日清戦争まで

四六判・並製・176頁
ISBN978-4-86329-026-6 C0021
定価 1800円 (+税)
2009年7月発行
紹介

なぜ、八幡宮ではなく福岡・太宰府天満宮に日清戦争の遺物があるのか。また、その遺物=清国北洋艦隊の戦艦《定遠》の引揚許可を明治政府よりとりつけた小野隆助とはどのような人物なのか。古代の防人、中世の元寇と神風伝説、近世から幕末維新を経て近代の日清戦争までの大宰府の歴史の中で《定遠》の部材を使って“知られざる戦争遺産”定遠館が建てられるまでの由来とそこにこめられた当時の人々の願いを解き明かす。

著者

浦辺 登

うらべ・のぼる

昭和31年、福岡県生まれ。福岡大学卒。日本近現代史を中心に研究、執筆、講演、史跡案内を続けている。著書に『太宰府天満宮の定遠館―遠の朝廷から日清戦争まで』『霊園から見た近代日本』『東京の片隅からみた近代日本』『アジア独立と東京五輪―「ガネホ」とアジア主義』(以上、弦書房)。

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