弦書房週報 第29号

◆福岡県直方市内に、向野堅一(こうのけんいち)記念館が開館(0949・22・8008)。向野堅一(1868−1931)は、中国を拠点にした実業家として知られますが、熱心な教育者でもありました。日清日露戦争時は、玄洋社系の偵察員として活躍しています。
『満洲・重い鎖―牛島春子の昭和史』(多田茂治、定価2205円)、『日露戦争時代のある医学徒の日記―小野寺直助が見た明治』(小野寺龍太、定価2205円)

◆10月18日から国連地球生きもの会議が名古屋市で始まりました。生物多様性を保全することの大切さが強調される反面、種の絶滅も急速に進んでいます。身近な鳥スズメの生息数も世界的規模で減少しているという状況です。詳細は『スズメはなぜ人里が好きなのか』(定価1995円)、『カラスはホントに悪者か』(定価1995円)、『ツバメのくらし百科』(以上、大田眞也、定価1890円)

◆11月23日まで東京府中市の府中市美術館で「バルビゾンからの贈りもの――至高なる風景の輝き」展が開催。日本洋画の先駆者たち44人の70点が展示されているようです。『山と水の画家 吉田博』(安永幸一、定価2205円)、『野十郎の炎』(多田茂治、定価1890円)、『絵かきが語る近代美術』(菊畑茂久馬、定価2520円)

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