弦書房週報 第30号

◆KYOTO地球環境の殿堂(地球環境保全に貢献した専門家を表彰、京都府と京都市)に熊本学園大水俣学研究センター顧問の原田正純氏が入ります。水俣病の医学的な研究で、現場にこだわり活動してきたことが評価されたようです。『宝子たちー胎児性水俣病に学んだ50年』(原田正純、定価2100円)、『なぜ水俣病は解決できないのか』(東島 大、定価2205円)、『写真集・水俣を見た7人の写真家たち』(桑原 史成・W・ユージン・スミス他、定価2500円)

◆三池争議が終結して(1960年11月1日)50年。これを期に、争議の写真展と「三池闘争50周年を語り合うつどい」(12月1日)が開催されます(大牟田市古町の県建設労働組合大牟田支部で)。『地底の声ー三池炭鉱写真誌』(高木尚雄、定価2625円)、『三池炭鉱遺産ー万田坑と宮原坑』(高木尚雄、定価1995円)、『〈写真記録〉筑豊・軍艦島ー朝鮮人強制連行、その後』(林えいだい、定価2100円)、『筑豊の近代化遺産』(筑豊近代遺産研究会、定価2310円)

◆球磨川ぞいにJR肥薩線の「瀬戸石駅」があります。そのすぐ下を球磨川が流れていますが、駅の対岸の集落から瀬戸石駅へ渡り、上流にある人吉市へ通学・通勤する地元の人たちのための「渡し舟」が現役で活躍しています。手こぎのその舟に先日乗せてもらいました。求麻川八郎さん(83)は、すぐ上流に出来ている瀬戸石ダムのために川の流れが変わり岸辺が汚れてしまったことをしきりに嘆いていました。渡河わずか5分ですが、舟と川を知りつくした操舟ぶりに静かに感動しました。『昭和の仕事』(澤宮 優、定価1995円)、『肥薩線の近代化遺産』(熊本産業遺産研究会、定価2205円)、『新 トピックスで読む熊本の歴史』(岩本 税・島津義昭・水野公寿・柳田快明、定価2520円)

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