弦書房週報 第44号

▶この1年の小社の刊行点数は30点。このうち増刷は8点でした。
2005年から刊行を続けている《近代化遺産シリーズ》のうち福岡県域の4点がすべてそろいました(『北九州の近代化遺産』『福岡の近代化遺産』『筑豊の近代化遺産』『筑後の近代化遺産』)。今後は熊本、鹿児島、長崎などのエリアを計画中です。
また、渡辺京二さんの新刊『未踏の野を過ぎて』を刊行することができ『近代をどう超えるか』も増刷できました。『江戸という幻景』『アーリモダンの夢』と合わせて4点になりました.来年にはさらに1点の新刊を予定しています。
来年も、「アジア」「昭和」「近代」「食材」「山・川・人」などさまざまなテーマで出版を計画しています。

▶11月27日(日)、久留米市立図書館で、上海素麺工場の支那海東さんによる「血ん潟」(古賀忠昭さんの詩作品)の朗読で、ことばを音符に置きかえるような読み方に会場は圧倒されました。
▷▷『長編詩 血ん穴〈新装版〉』

▶福島県南相馬市の「緊急時避難準備区域」が9月30日に指定解除されました。しかし、地元ではこの指定解除の根拠が数値によって明確に示されてはおらず、1時間あたりの放射線量が0.114マイクロシーベルト(1年間に1ミリシーベルト)以下になっていないまま解除されたようです。平常時の一般人の被曝限度量である年間1ミリシーベルト以下になるような除染作業を完了させてから子供たちを呼び返して学校を再開すべきであると若松丈太郎さんたち「はらまち九条の会」は国に対して要求書を提出しています。
「はらまち九条の会」http://www.haramachi9jo.net

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