FUKUOKA U ブックレット 2
東アジアとは何か
〈文明〉と〈文化〉から考える

A5判・並製本・64頁
978-4-86329-080-8
定価 650円 (+税)
2012年10月中旬発行
紹介

「東アジアの人びとは、単に経済的な利害によって摩擦するというよりは、その文明的・文化的自尊心によって摩擦する傾向が著しく強い……」。「文明」と「文化」の視点から日中韓摩擦の底流を探る!アジア論の新しい試み。

目次

アジアを抽象化する /東アジアにおける〈文明〉と〈文化〉 /〈文明〉と〈文化〉を再定義する /世界が分かれた―〈2〉としての文明 /驚きが消えた―〈1〉としての文化 /朝鮮の「小中華思想」 /ニヒリズム〈0〉の日本 /三つのアイデンティティ /正常化する東アジア・異常化する世界 /西洋近代的人間観の特殊性 /知覚の束としての人間 /〈2・1・0〉で考える /震災と滅びの感覚について /魂はどこにあるか /新たな創造性と文明性 /「共同体」ではなく「共異体」を

著者

小倉 紀蔵

おぐら・きぞう

1959年東京生まれ。京都大学総合人間学部、大学院人間・環境学研究科教授。専門は韓国思想、東アジア比較思想。主な著書に『韓国は一個の哲学である』『歴史認識を乗り越える』(ともに講談社)『韓国、愛と思想の旅』(大修館書店)『韓国、ひき裂かれるコスモス』(平凡社)『心で知る,韓国』(岩波書店)『創造する東アジア』(春秋社)『朱子学化する日本近代』(藤原書店)他。

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