連載コラム: 『ヒロ爺の野菜畑』 2012.12.21

その105(最終回) 畑は続くが、連載は終わり

 今日は冬至、日照時間の最も短い日。朝方は晴れ間もみえたが、冷え込んできた。やがて雨か雪と予報が告げている。
 庭の草をとっていると、ポツリ、ポツリと雨が落ちてきた。この季節、なかなか畑に出る意欲がわかない。寒い。それもあるが、霜がとけて土はしっかり水分をふくんでいるから、作業がままならない。草をとっているのか、土を掘っくりかえしているのか、わからなくなる。

 玉葱に敷き藁をしいて何とか防寒対策のつもり。この程度でホントに役立つのかしらねえ? わき芽がもう成長しなくなった、ブロッコリーを引っこ抜く。

 畑の隅の柿の木、五つ四つばかり実を残しておいた。鳥たちへのプレゼントのつもりだ。いつのまにかこれが消えていく。根元をみても落果してないところをみると、鳥たちが食べてくれているのだろう。
 ある朝、ヒヨドリがしきりにつついているのを発見。しばらくその様子をうかがう。小枝につかまって揺られながら巧みに実をついばんでいる。カメラにおさめようと、近づいたら、ひと声鋭く鳴いて飛び去った。
 今朝、みればもう実はひとつも残っていない。落果もないから、すべて彼らのお腹におさまったのだろう。よかった、よかった、と納得。

 これで今年の畑の作業は終了、同時にこの連載も終える。
 野良の作業は毎年同じことの繰り返しだ。季節の変わり目にはちょっとした変化や発見もないわけではないが、それとてささやかなもの。でも、小さな試みや失敗もこれから続けていくだろうと思う。

 弦書房サンの軒先を借りて、新年からは新たな連載を始めるつもりです。おそらく2月ごろから。
 題して「昭和の子」。自分史色の濃いものになりそうです。暇なときにのぞいてみてください。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲玉葱に敷き藁で防寒

▲鳥にあげた柿の実
こんなのもアリマス

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