幕末の奇跡
〈黒船〉を造ったサムライたち

四六判/298ページ/並製
978-4-86329-119-5
定価 2200円 (+税)
2015年06月発行
紹介

製鉄と造船そして航海術など当時の最先端の西洋科学の英知を集めた〈蒸気船〉から、混沌とした幕末を読み解く。1853年のペリーの黒船来航後、わずか15年で、自らの力で蒸気船(=黒船)を造りあげるという奇跡を起こしたサムライたち。近代化への道を切り開き、明治近代国家の基盤をつくった《海軍伝習所》をめぐる物語。勝麟太郎、五代友厚、佐野常民、榎本武揚、ファビウス他、巻末に海軍伝習生名簿を付す。

目次

第1章 幕府とオランダ
第2章 生涯の宿敵
第3章 江戸から脱走した幕臣
第4章 陪臣からの転身
第5章 オランダ通詞の幕末
第6章 幕臣という呪縛
第7章 長崎製鉄所の生みの親
最終章 製糸業から外国航路まで
〔海軍伝習生名簿〕

著者

松尾 龍之介

まつお・りゅうのすけ

昭和21年、長崎市生まれ。洋学史研究会会員。主な著書に『長崎蘭学の巨人―志筑忠雄とその時代』(弦書房)、『長崎を識らずして江戸を語るなかれ』(平凡社)、『幕末の奇跡―〈黒船〉を造ったサムライたち』『鎖国の地球儀―江戸の〈世界〉ものしり帖』(以上、弦書房)他。

弦書房より発行の関連書籍

小笠原諸島をめぐる世界史
幕末のロビンソン
長崎蘭学の巨人
幕末の外交官 森山栄之助
幕末の魁 維新の殿
江戸の〈長崎〉ものしり帖