連載コラム: 『産業遺産巡礼』 2016.12.22

file5 旧高畠鉄道高畠駅

市原猛志

【旧高畠鉄道高畠駅(1934年竣工)山形県高畠町】

 山形県からの帰り道、どうしても寄りたいところがあり、山形新幹線との乗換駅である赤湯駅からタクシーに乗り込んだ。乗り換え時間などを含めると持ち時間は2時間も無い。ここはためらうことなく、目的地である旧高畠駅の名を告げる。
 高畠町はもともと製糸業で栄えた地域で、かつてあった高畠鉄道の鉄道線はこれら製品の輸送目的で1922(大正11)に開通した。もっとも、モータリゼーションの進化に伴って1974(昭和49)年に早々と廃止されてしまい、その線路跡は自転車道に転用されている。目的地は、その自転車道沿線にある、石造2階建の旧駅舎建築である。
 石造りながら重厚さよりも明るさが目立つこの建物は、地元産の高畠石を使用しており、とりわけ瓜割石切場から切り出された石が持つ黄土色の風貌は、ほかの地域に見られない訪れて良かったと思わせるだけの迫力を持つ。旧駅舎周辺には、かつての変電施設や鉄道で使用されていた車輌などが保存されており、鉄道の歴史を今に伝える貴重なものである。建物上屋など石造の建造物群は今年国有形文化財に登録されており、現地には真新しいプレートが飾られていた。
 
 
 
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▲旧高畠鉄道高畠駅(1934年竣工)山形県高畠町

 
 
 

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