連載コラム: 『産業遺産巡礼』 2017.08.02

file27 水沢県庁記念館

市原猛志
 
【1872年竣工/宮城県登米市/木造平屋建】
 
 水沢県とは、宮城県が現在の県域になるまでの間に存在した県名のひとつであり、その県庁として使用されていた建築が宮城県北部に現存する。長く訪れてみたいところのひとつであったが、今回の旅行の一番の目的地として行程を調べたことでようやく来訪することができた。
 現在記念館となっているその地の名は「登米(とよま)」と言う。なかなかそのように読むことが出来ない難読地名のひとつであるが、この地には明治期に建てられた建物が多く現存するため、これをまちおこし資源として生かすべく、「とよま明治村」という名称で観光地のひとつとなっている。
 肝心の記念館は長く裁判所として使用されていたため、そのための設備が多く現存する。近代和風建築の流れにのっとった建物かつ後年の改装が著しいことから、意匠としての目立った特長が少ない施設であるが、大振りな車寄せ部分と屋根勾配角度の急なところ、さらにもともとの鬼瓦展示などを見ると、なるほど立派な県庁施設だったのだと思わせる。
 
 
 
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▲水沢県庁記念館

 
 
27-2-裏側の窓周りは洋風のつくりを見ることができる-s

▲裏側の窓周りは洋風のつくりを見ることができる

 
 
27-3-現在は裁判所として使用されていた頃の様子が復元されている。-s

▲現在は裁判所として使用されていた頃の様子が復元されている

 
 
 

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