連載コラム: 『産業遺産巡礼』 2017.10.17

file34 うすくち龍野醤油資料館

市原猛志
 
【1932年竣工/兵庫県たつの市/木造2階建(タイル張り)】
 
 前回の長野県上田から東北まで巡った話からは一週間前の春のことになるが、神戸での会議用事のついでに龍野へ向かった。単純に「まだ行ったことがないところを見に行く」という気持ちから。神戸へは研究関連やNPO法人での用事で伺う機会が近年特に増えており、そのたびにどこか巡ったことのないところへ伺おうとちょくちょく計画を練っている。
 そこで最初に伺ったのが、城下に程近い旧市街。その市街地の中でも龍野を代表する建物として有名なのが、この資料館である。もともとは醤油会社の事務所として建てられ、1979(昭和54)年からは日本でも珍しい醤油に関する資料館として一般公開されている。表面を覆うタイルはかなり大振りで、煉瓦よりは木ブロックのそれに近い。また一階部分窓周りのアーチ意匠は、当時流行したデザインであるセセッションの流れを濃厚に感じさせ、外観最大の特徴と言える。内部は醤油醸造に関する機械設備も多く遺されているため、産業遺産としても展示品である和船とともに注目すべきだろう。
 
 
 
034-1-うすくち龍野醤油資料館外観-s

▲うすくち龍野醤油資料館外観

 
 
034-2-資料館展示品の和船-s

▲資料館展示品の和船

 
 
034-3-建物内部は資料館として一般公開されている。-s

▲建物内部は資料館として一般公開されている

 
 
034-4-醸造実験のための各種機材-s

▲醸造実験のための各種機材

 
 
 

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