〈水俣病〉事件の61年

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A5判/240頁/並製
978-4-86329-161-4
定価 2200円 (+税)
2017年11月発行
未解明の現実を見すえて

ひとつの公害病として、水俣病が公式に確認(1956)されてから今年(2017)で61年がたつ。この間、水俣病闘争、見舞金契約、認定問題など政治的社会的にさまざまな動きがあった。それは今も続いており、胎児性水俣病などを含めて世界的に水銀汚染が問題になっている。しかし、水俣病はその大半が未解明のままなのである。本書は、初心者も含めて、「水俣病」の病名、メチル水銀汚染の海域の範囲、毛髪水銀値からみた健康影響、社会的な「認定」と医学的な「診断」の違いなど未解明の問題点を講義した、その記録集。

富樫 貞夫

とがし・さだお

1934年生まれ。東北大学法学部卒。現在、熊本大学名誉教授、同大学学術資料調査研究推進室委員。水俣病研究会代表、一般財団法人水俣病センター相思社理事長。 著書に『水俣病 事件と法』、編著に『水俣病にたいする企業の責任-チッソの不法行為』『水俣病事件資料集上・下巻』(毎日出版文化賞)など。

【目次より】

水俣病研究会の足跡
 〈水俣病〉の定義がない/1970年当時の〈水俣病〉患者数

熊本大学医学部水俣病研究班
  有機水銀説の発表と問題点

認定と診断は全く違う
  見舞金契約からはじまる〈水俣病〉認定の歴史

〈水俣病〉の疫学調査は世界標準か
  臨床医学以外の調査研究

「最終解決」の意図するもの
  事件史における「解決」と隠蔽/水銀をめぐる国際的環境汚染問題

〈水俣病〉未認定患者の「救済」――政治解決の意味するもの
  和解勧告に対する国と熊本県の対応/「最終的かつ全面的」解決の内容

チッソの倒産処理と補償責任のゆくえ
  1995年の政治解決/補償・救済の対象となる被害者/チッソ再生計画の問題点
こんなのもアリマス

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