連載コラム: 『産業遺産巡礼』 2017.11.20

file37 天満屋ビル

市原猛志
 
【旧天満屋回漕店/1935年竣工/大阪市港区/鉄筋コンクリート造3階建】
 
 ネット鈴木商店記念館の講演会を拝聴した後は、急ぎ大阪に向かう。ここ数年ほど3月第一週からのおよそ1ヶ月間、大阪港駅から徒歩数分のところにある天満屋ビルを会場にして、まちあるきの有志で写真を持ち寄り「まちかどの近代建築写真展」という名の写真展を開催している。このコラムのはじめの頃に紹介した山形行きも、そもそもこのまちかどの近代建築写真展を開催するために訪れたものであった。
 写真展の回数・期間ともに一番長く行っているこの天満屋ビルは、元々は大阪港で海運業を営んでいた天満屋回漕店が店舗兼住宅として建てられた。丸窓やスクラッチタイルなど、当時の流行が色濃く反映されており、内装外装ともに見飽きない。入口部分から半地下のように見える階下は、もともとは二階であったが、洪水対策のために施されたかさ上げ工事によって、一階部分が半分埋まったような格好となっている。アールを取った角部にはカフェが入居しており、歴史的な空間でいただけるハヤシライスがお勧めである。
 
 
 
37-1-天満屋ビル(2013年3月撮影)

▲天満屋ビル(2013年3月撮影)

 
 
37-2-天満屋ビルと三井築港ビル(2013年3月撮影)

▲天満屋ビルと三井築港ビル(2013年3月撮影)

 
 
37-3-「まちかどの近代建築写真展」の様子(2014年3月)

▲「まちかどの近代建築写真展」の様子(2014年3月)

 
 
 

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