連載コラム: 『産業遺産巡礼』 2017.12.01

file38 築港赤レンガ倉庫

市原猛志
 
【旧住友倉庫/1923年竣工/大阪市港区/煉瓦造平屋建他】
 
 天満屋ビルで毎年春に行う写真展の設営及び片付けの前後に、慣習的にまちあるきを行う。まちあるきが好きなメンバーでまとまって行うこともあるし、その前後にひとりで大阪府周辺をうろうろとすることも多い。その中で何度も訪れている建物が、会場近くにあるこの赤煉瓦倉庫である。
 第一次世界大戦を挟み、世界の物流量が飛躍的に増大する中で、大阪港の港湾設備は逼迫していた。そのため公的機関が整備すべき港湾上屋を民間が建設することによって、港湾での優先的な使用権を得ようとした。その一環として作られた大規模倉庫として長かに拠点を持つ住友財閥が建設した。港湾機能が大阪南港地区に移り変わっていく中で、1999年に共用停止、以降アートスペースとして使用されていたこともあったが、現在はクラシックカーの展示場となっている。かつて掲げられていた住友マークの紋章は喪われたが、大阪港の港湾機能を考える上でも赤煉瓦の大規模施設としても、重要な存在であることは間違いない。
 
 
 
38-1-築港赤レンガ倉庫(2016年4月撮影)

▲築港赤レンガ倉庫(2016年4月撮影)

 
 
38-2-倉庫を改装して自動車展示場にしている(2016年4月撮影)

▲倉庫を改装して自動車展示場にしている(2016年4月撮影)

 
 
38-3-改修前の築港赤レンガ倉庫、住友マークが付いている(2011年3月撮影)

▲改修前の築港赤レンガ倉庫、住友マークが付いている(2011年3月撮影)

 
 
 

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