連載コラム: 『産業遺産巡礼』 2018.01.15

file41 コミュニティセンター進修館

市原猛志
 
【1980年竣工/埼玉県宮代町/鉄筋コンクリート造2階建】
 
 大阪・天満屋ビル(file37)での写真展に引き続き、埼玉県宮代町でも同様の写真展を開催することとなり、前日の理事会のついでに会場である進修館を訪れた。宮代町、といわれても九州在住者にはぴんとこなかったが、駅前の案内板を見て最初に書いている日本工業大学と言えば、産業遺産関係者としては、一度は訪れるべき工業技術博物館があるところで、直接自治体名と繋がらなかったことが悔やまれる。
 この進修館は、農地の多い宮代町のコミュニティセンターとして作られた施設で、築40年近くなった現在でも竣工当初の調度品などが多く現存している。それだけ地域の住民に愛された施設と言える。
 建物の設計は名護市役所で一時代を築き上げた象設計集団。近代建築の愛好者にもこの進修館が建てられた場所として宮代町の名は一部知られている。建物は彼らの代表作である名護市役所と同じく、バリアフリーに設計されており、施設内部へのアクセスが多方面から容易なことなど、設計に対する思想をそこかしこに垣間見ることが出来る。将来の登録文化財確実な名建築と言えよう。
 
 
 
41-1-進修館全景。広場に向かって拡がるような外観。-s

▲進修館全景。広場に向かって拡がるような外観

 
 
41-2-広場に直面するバルコニー。放物線アーチは、中央部分に向かい半円に近づいていく。-s

▲広場に直面するバルコニー。放物線アーチは、中央部分に向かい半円に近づいていく

 
 
41-3-内装も当時のままで、オーダーメイドの家具が人間味あふれる曲線を描く。そこかしこにコンセプトの「ぶどう」が見え隠れ。-s

▲内装も当時のままで、オーダーメイドの家具が人間味あふれる曲線を描く。そこかしこにコンセプトの「ぶどう」が見え隠れ

 
 
41-4-進修館野外広場部分はコンサートなどの目的を想定してスリバチ状になっている。-s

▲進修館野外広場部分はコンサートなどの目的を想定してスリバチ状になっている

 
 
 

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