連載コラム: 『産業遺産巡礼』 2018.12.17

file61 薩摩金山蔵

市原猛志
 
【1658年~/鹿児島県いちき串木野市/金鉱山】
 
 車で連れられるがままに、たどり着いたのは串木野の金山跡。ここは現在観光施設として活用されており、その名も「薩摩金山蔵」。観光坑道に入るとまずトロッコが観光客を出迎えここではる。金鉱山として利用されていた時代を彷彿とさせる人車でおおよそ2kmの長い坑道をとことこと走ると、明かりに照らされるは大量の甕。こ地元の焼酎会社が現在は金山の坑道を利用する形で焼酎の貯蔵を行っており、数年間寝かせてまろみを帯びた焼酎がここから逐次出荷、販売されている。
 もともとは串木野ゴールドパークという名称で、温浴施設などもあったのだそう。金鉱山の採掘状況を説明する展示はおそらくテーマパークであった時期の展示品に違いない。酒の中でも焼酎はあまり好みではないので、産業遺産としての採掘と運搬に関する設備群が気に掛かるのだが、立ち入り禁止エリアの多さとともに、さらっと流された説明内容となっており、個人的には少々消化不良の感が残る。水平坑道のトロッコ線乗車だけでも来る価値は十分あることは間違いないので、坑道の涼しさとともに焼酎好きの方はとりわけ夏場に訪れたい施設と言えよう。
 
 
 

▲かつて観光用坑道として使用されていた施設を焼酎の醸造施設へと転用

 
 

▲およそ2kmに及ぶ観光用水平坑道の体験は必見

 
 

▲甕壺に詰められた焼酎は坑道の奥で数年の眠りにつく

 
 
 

こんなのもアリマス

Leave a Reply

(required)

(required)


Copyright © 2010 GenShobo. All Rights Reserved.