本のある生活 316件

第2回 「貴方たちゃあ、何しに…」

                                       前山 光則  最近、必要があって『五足の靴』(五人づれ・著、岩波文庫)を読み、関連する土地へ行ってみたり調べものもしている。明治40年(190
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第1回 「屋根裏部屋からこんにちは」

                                       前山 光則  芥川龍之介の「或阿呆の一生」の冒頭に、主人公が書店の2階で西洋風の梯子はしごに登って本を探す場面が書かれている。やがて日が暮れて
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第3回 「浅間温泉にて」

                                       前山 光則 東京へ出かけたついでに、夫婦して5日間ほど長野県へ足を伸ばしてみた。松本市で前回旅した時に知り合った美人女性と会うこと以外は一切事
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第4回 「桜を見ると思い出す」

                                       前山 光則  前回は長野県の浅間温泉で見た「咲いてみせ散ってみせたる桜かな」の句碑のことに触れたが、早春の信濃路にまだ桜の花の咲く気配なぞなか
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第5回 「『昭和』が匂い立つ」

 敬愛する写真家・麦島勝さんに昔の写真を見せてもらいたいと頼んだら、50ccバイクでわざわざわが家まで持って来てくださった。麦島さんはいつもバイクで行動なさるのだ。今年83歳になられるのだが、いたって元気。50ccバイクを駆使して100キロも200キロも走って撮影をなさる。車体にまだ新しい感じの傷が入っていたから、どうしたのかと訊ねたら、「山奥は滑りますからなあ」、なんでも、雪道を走っている時に転倒してしまったのだという。いやはや、そのがむしゃらぶりには圧倒される。

第6回 「今は罷らむ」

                                       前山 光則  春というよりも、もう早や初夏の気配が感じられるこの頃だ。我が家の庭の柿の木も、今、若葉がとても新鮮な淡い緑色である。良い季節なの
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第7回 「過去は過去、今は今」

                                       前山 光則 ひょんなことから鈴木義昭・著『夢を吐く絵師 竹中英太郎』(弦書房)を読んで、いや、なかなか面白かった。  竹中英太郎については、戦
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第8回 「厳しき世をばへだてたり」

                                       前山 光則  我が家の庭の、山桜桃(ゆすらうめ)。今、直径1センチほどの小さな実が赤く熟れきっている。朝起きて眺めたら、「早く摘んで、早く」と
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第9回 諫早への小旅行

前山 光則  5月下旬、長崎県の諫早市に2泊してきた。諫早湾の奥まったところ、小高い丘陵に囲まれるようにして町があり、真ん中を本明川が流れている。干拓事業のため湾が潮受け堤防で締め切られてしまう以前は、この川にも潮が上が
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第10回 桶屋が儲かるまでには

前山 光則      今日も雨が降る。じめじめするが、梅雨に入ったのだから仕方ないか。本を読んだり、机のまわりを整頓したりして過ごしている。雨が多い代わりに紫陽花が美しいし、雨蛙の鳴くのも聞いていて気持ちいい。 ▲紫陽花
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