その24 散り敷いても華だよ

▲散り敷いたキンモクセイの花に秋雨が。
なかなかの風情?

 シトシトと音もなく秋の雨。
 嘘だろう?シトシトって音だろうが。いやいや日本語は繊細にして難解?
 この雨で満開の金木犀はほとんど落花。あの芳香もきかれなくなった。うん?聴く?
 そう、わが大和国では「酒をきき」「香をきく」という、古来からの雅趣あふれる表現。
 落ちてしまえば金木犀もただのゴミ?いやいやこれが一面に散り敷けば、一幅の名画。雨に打たれてなかなかの風情なのだ。

 雨上がりの畑でサツマイモ収穫後の畑の手入れ。まずは型通りに石灰を撒き、堆肥を入れ、化成肥料を少しすきこむ。掘り残しのイモが出てきてびっくり。でもこいつがなんだか嬉しいのはなぜ?
 テレビのローカル・ニュースを見ていたら、突然知人が出てきてびっくり。雨の中、幼稚園児たちにイモ掘りをさせている。自分の畑を提供してのボランティアだそうな。
 はしゃぐ合羽姿の子供たち。そうか、爺も子供と一緒なんだ。納得!

 さて、イモの後をしっかり耕そうとしてはたと悩んだ。
 ホームセンターに行くと、家庭菜園用の小型の耕運機をレンタルしている。一泊二日2,000円!保証金3,000円、燃料(ガスかガソリン)自腹。 
 そろそろ鍬で耕すのがしんどくなってきた。深耕10メートルで息があがる。だからこいつは魅力的だ。
 しかし、こんな狭いところに耕運機?という気もする。ちょっとなあ。
 知合いの畑の先輩は「エッ、まだ鍬でやってるの。そいつは大変だ」という。が、ここはいましばらく痩せ我慢して鍬でやってみることに。

 サツマイモの収穫が遅れたから、あとに植える秋の葉ものの種まきがだいぶ遅れた。件の先輩いわく「遅過ぎない?」。そんなこと言われてもなあ。
 苗を植え付けたブロッコリー、キャベツ、水菜、サラダ菜、レタス、高菜は順調に成育している。
 雨にぬれながらホウレン草、津田カブ、シュンギクをまく。酸性を極端に嫌うというホウレン草だけはもう一度石灰をまいてから播種。 
 サツマイモ収穫後の畑のほぼ三分の一が野菜畑に。こんなに作ってどうする?誰かが食うだろうよ。
 残りの三分の二は来月植付け予定の玉葱畑になる。なにしろ狭い畑だから、連作障害を織り込んだローテーションが面倒臭い。

 まずは遅ればせながらも準備完了。で、発芽を確認してから一週間ばかり旅に出ることにした。
 でも心配はつきない。帰ってみたら、みんな虫に食われっちまっていた、なんてことにならんだろうな?
 後ろ髪引かれる思いの鹿島立ち?相変らず爺は大げさだなあ。

▲この野菜たち、帰ってみれば虫食われの穴だらけ
なんてことないだろうなあ