その25 旅行のあとは農繁期?

  一週間旅に出た。行く先は錦秋の東北3県。
 そう、このサイトのコラムの隣人・前山光則氏が、テレビに「東北地方の山々が映し出され、今、紅葉真っ盛りなのだという。羨ましかった」、と書いていた、その東北。
 平地の並木は紅葉いまだし。銀杏がギンナンの実を落とし、歩行者に踏んずけられて無残、汚ない、臭い。街の人は誰もひろわない、見向きもしない。
 でも、吾妻、磐梯(福島)、蔵王(宮城)など2000メートル近い山々は見事な紅葉だった。
 それぞれ植生が微妙に違うから、そのいろどり具合が違う。その変化、異相が面白い。
 でも蔵王のてっぺんはガスがかかって5度前後、寒かったなあ。宮城蔵王の見所は頂上の通称「お釜」、深いコバルトブルーの水をたたえる火口湖(のはず)だが、ガスがかかってさっぱり見えない。
 子供など吹き飛ばすほどの強風が時折りガスをけ散らしてくれるが、底のほうはガスがよどんで、まるで雲の下。観光客も寒さにふるえながら悔しがっていた。

 で、帰ってみれば、案の定というか、予想以上というか、秋ナスが馬鹿でかくなって、長ナスなど地面を這っている。酷暑のあいだはいくら水を撒いても元気がなかったので、今年のナスは失敗か、と少々へこんでいたらなんとこの有様だ。やっぱりあの暑さが原因だったんだなあ。
 オクラはもうでか過ぎて、食えない。スーパーあたりに並んでいるのは大体5センチ前後。それが15センチ超になっては筋が堅くなってとてもとても。

 あわててナス、オクラをはじめシシトウ、ピーマンや葉物野菜類を収穫したら、まるで市場に出せる?ほどの量になった!捨てるわけにはいかぬからカミサンが何とか考えるだろうよ。
 旅に出るまえにまいた秋野菜も発芽後の生育順調、間引きが必要なころあいだ。
 玉葱もそろそろ植え付けねばなあ。たった1週間の留守のツケがこんなに大きいとは……。
 「猫の手も借りたい」農繁期という。日一日で畑はこんなにも変化する。なるほどプロの農家は旅もできなくなるわけだと得心がいったよ。

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▲伸びすぎてしまったオクラ

▲地面を這うほど伸びきったナス