その31 不思議な遺伝子たち

 寒気がやってきた。今朝は大粒の霰、山は積雪らしい。いよいよ冬だ。爺はコタツでまるくなるしかないか!
 でも畑では野菜が待っている。
 寒気をついて収穫。大根、シュンギク、キャベツ、ブロッコリー……。
 寒くなると鳥がやってくる。畑に出ようとしたら、大きな鳥が一羽、ブロッコリーの葉っぱにとまっている。
 追い立てようとしたが、ちょっと待てよ。ブロッコリーの実(ツボミ)をついばんでいるのではなさそうだ。遠目でよくわからぬが、どうやら葉っぱについている小虫をせっせと食べているようだ。
 こりゃあ、願ってもない除虫鳥。しばらく見物する。でもなんていう鳥だろう。どうも鳥には弱い。カラス、鳩、スズメくらいしか判別できない。情けない。今度図鑑で調べよう。
 鳥の退散後に収穫。ブロッコリーは去年もよくできたが、今年もなかなかだ。
 こいつは不思議な野菜だ。キャベツの仲間だそうだが、中央の幹にまずでっかいツボミができる。そう、径10~15センチにもなる。幹だって径3センチくらいになる。堅いからとても剪定バサミやハサミでは切れない。鎌か包丁だ。
 この大きなツボミをばらして食用にするのだが、幹を切るとわき芽がするすると伸びてきて、こいつがまた食べられる。
 見学にきた友人が「ヘエー、ブロッコリーってこんな具合に出来るのか!」と嘆声をあげていたが、なに爺も去年までは知らなかった。
 アスパラガスも茎の収穫後にまるでヒマラヤ杉のような細い葉っぱをつけて伸びてくる。あれももとの茎を想像できない姿でびっくりする。
 どうして彼等はこんな不思議な姿・形を選んだのだろう?

▲この大きなツボミを収穫すると…

▲わき芽がどんどん伸びてまた小さなツボミをつける