その41 蕗の薹に春の香り

 相変わらずの骨折治療のための安静生活。畑が気になって仕方がないが、ここは医者の指示にしたがってじっと我慢する。
 春は一進一退、三寒四温ってやつだ。晴れ間がみえたと思ったら、翌日は寒波がやってくる。
 今日は晴れたのでちょっと畑にでてみる。でも風は冷たい。テレビは「夜は雪」という。

 かみさんが「蕗の薹が出てたら」とって来い、という ので、フキの密生してたあたりを探す。オオッ、あるある。彼らの体内時計はちゃんと春を察知しているからたいしたものだ。
 あの独特の苦味と香りは、春しか味わえない。今夜はこいつの酢の物と天ぷらか。
 梅はほぼ咲きそろったが、サンシュユのつぼみはまだ固い。まして桜、コブシ、アンズなどの蕾は、まるで咲いてやるものか、と言わんばかりに堅く身を閉じている。

 テレビは三陸沖の地震を告げている。幸い被害はあまりなさそうだが、大雪警報も出ていて、北国の春はもっと遅いのだろう。
                                   
(出雲在・三原 浩良老生)

▲畑の蕗の薹

▲今日の収穫はこれだけ

▲蕾は固いが咲き始めたサンシュユ