アンズ、桜の花が散りはじめ、フジのつぼみが膨らんできた。
やっと春、晴天が続き、このところ毎日畑に出る。もっとも腰を痛めたので、まだ長時間は無理がきかぬ。
葉もの野菜を植え付け、オクラ、夏大根の播種。定番のキュウリ、トマト、ナスはまだ早かろうと、来週植付けの予定。だが、連作を嫌うナス科の野菜は植付け場所に悩む。狭い畑では「三、四年は空けろ」という教科書通りには参らぬ。困ったなあ。
「人糞のペレット粒を使うとなぜか連作障害をクリアできる」と種物屋の親爺が教えてくれたがホンマかいな?
ほっぱらかしになっていた畑の周りは草の山だ。その草山のなかでジャーマン・アイリスが伸びている。まもなく花を咲かせようとしているのに、これじゃ可哀想だとまずアイリスの周りから草取りを始める。さて、草山が片付くのはいつになるやら。
幹が枯れたのでばっさり伐った桃(花桃?)の小枝についた花が満開になった。去年までは一、二輪花をつけるだけだったのに、今年は花がびっしりひしめきあっている。もう伐ってしまおうか、と思っていたのでびっくりだ。
草木を埋めるばかでかい穴を掘ったときに出た土の山から、今年もチューリップがまっさきに咲いた。眠っていた球根が目をさまし、去年はびっくりさせられたものだ。
それにしても彼らの生命力、生への執念?には感じ入るばかり。この根性、花といっしょに北国の被災地に届けたい。
(出雲在・三原 浩良老生)
▲満開の桃の花
▲ど根性チューリップ