その44 はなやぐ庭と畑で

 ときならぬ寒波が上空にやってきて冷え込む今年の春だが、まずは真っ盛り。木々の新緑のなか、畑や庭で花が咲き始め、華やいできた。

 畑では雪に痛めつけられたタマネギが急速に元気を取り戻しつつある。ソラマメの花も大きくなった。植付けから一ヵ月、発芽したジャガイモも順調に葉を伸ばしている。
 で、爺はここしばらくは伸び放題だった雑草とりに専念。厄介なヨモギやニラ、ドクダミと格闘中だ。

 その雑草の山のなかに花ニラ、またの名スプリング・スターフラワーが可憐な花を咲かせている。名前どおり星の形の小さな花、はじめ真っ白、やがて薄紫に移りかわっていく。
 この花ニラ、物凄い増殖力で、放置すれば畑を占拠しそうな勢い。地下の深いところで球根がどんどん増えていく。なんとか成敗したいほど厄介なヤツだが、花が咲けばかわいいのでいまは雑草ともども放置しておく。

 満開のチューリップのかたわらでボタン、シャクヤク、ツツジ、フジなどの蕾もふくらんできた。雑草をとりはらってやると、ジャーマン・アイリスが例年になく元気よく伸びている。
 モクレンの花は今年はイマイチだが、月桂樹が薄緑の花を咲かせている。月桂樹は二本あるが、なぜか花をつけたの一本だけ。
 そういえば、二本のアンズも一本はピンクの花を鮮やかに咲かせ、新緑がまぶしいが、もう一本は花もまばらで、葉っぱも元気がない。ヤマモモも同様だ。かれらが雌雄同体か異体なのか? 爺にはよくわからない。
 木も花も爺にはわからぬことが多い。毎年彼らは違った貌をみせてくれる。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲わが雑草園。雑草の中に花ニラ、フキ、ムスカリが顔をのぞかせる

▲月桂樹の薄緑の花やがて黄色に?