その46 晩生タマネギの大失敗

 初夏の嵐が2、3日吹き荒れた。黄砂もたっぷり運んでくれる。
 おかげで満開のフジはほとんど落花、純白、紫、黄と三色のゴージャスな花を咲かせていた4、50本のジャーマン・アイリスは、長い首がポッキリおれて無惨にうなだれている。

 低気圧一過、タマネギの収穫。これが大失敗だった。欲張って早生50本、晩生100本を植えたのだが、早生は採りごろだが、晩生はまだ葉っぱもグングン伸びつつあって収穫には早い。
 なのだが、サツマイモの植付けが待っているから収穫せぬわけにはいかぬ。だってタマネギをとらぬとサツマイモの植え場所がないから。泣く泣く晩生も収穫。
 やはり晩生は小ぶりでまだ早い。狭い畑で無計画な植付けをするからこんなみじめな結果になる。後悔先にたたずと反省しきり。
 それにしてもタマネギというヤツ、一本の苗から一個しか育たない。何個も実をつける芋類に比べてなんとも効率が悪いではないか、と八つ当たり。

 雑草もいまが伸び盛りだ。木々の下辺りは、しゃがむとその身の丈ほどまで伸びている。不精の報い。その雑草の小山に突っ込んで草取りに励む。ここは虫が多い。たちまちあちこち食われて皮膚科に駆け込む。
 草の根を掘り起こすと、小鳥たちがやってくる。土中からはいだす好物の虫を狙ってくるのだ。1メートルほど近づいても逃げない。人懐こい、愛いヤツだ。
 こうして草山を何とか征伐すると、あとはフキ畑のようになったからおかしい。春先にフキノトウをとったころにはまだ雑草も小さかったのだが、いまやフキも雑草も急成長をとげている。
 さっそくフキも収穫。知人が運んでくれた大量のタケノコといっしょに炊く。こいつに木の芽をそえると、こりゃ初夏の味。甘露、甘露である。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲収穫したタマネギ

▲雑草をとったらフキ畑になった!