その50 梅雨本番の畑の光景

 梅雨本番、むしむし、じとじと、野良仕事が楽しくなる季節じゃない。
 とは言え、畑は待ってはくれない。麦藁帽に蚊取り線香を用意して出る。
 今日はジャガイモの収穫。3月に植えたキタアカリ50個、男爵30個のタネイモ。まずは順調に育ってくれたようだ。
 キタアカリのほうが成長が早いようで、葉っぱが黄ばんでいる。まだ葉っぱが青々としている男爵を残して、こちらの収穫。うん、うん、納得の出来である。
 さっそく夏大根といっしょに福島の親戚に送る。向こうは放射能汚染と風評で地元産の野菜が買えず、苦しんでいるそうだ。生野菜を送ってやりたいが、葉物は日保ちしないので、送れない。大根葉で我慢してもらうしかない。
 畑は木々の緑でほぼ一色にそまっている。新芽が伸びる、伸びる。この先の剪定のことを考えると少々気がなえるが。緑のなかにカモミールの黄色、ガーベラの赤、黄。四季咲きの赤いバラが転々と。
 この時期やはり定番はアジサイだ。畑の隅っこ、3ヵ所に植えているが、鮮やかな彩り。こいつが日々、色をかえて楽しませてくれる。
 冬の豪雪に押しつぶされてしまった萼(がく)アジサイは果たして開花するか心配したが、何とか花をつけた。それでもうんと小ぶりなのは雪害のせいか。花が終わったら、少しは手入れがいるだろう。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲雪害にめげず小ぶりながら開花したがくアジサイ

▲こちらは普通のアジサイだが、日々色をかえるのが楽しみ