その51 枝もたわわとはこのことか!

 梅雨前線の移動にともなって不安定な天気が続く。
 高温が続くせいか、今夏の畑はやけに蝶や小さな蜂が多い。おかげでキュウリやトマトの実つきがいい。
 畑の土を掘っくりかえすと、ミミズがめちゃめちゃ多い。ニョロニョロ這いだすので、あわてて土をかけてやる。それでも道に迷うヤツがいて、毎朝、コンクリートの上で何匹か干からびている。

 アンズが色づいた。枝もたわわとはこのことか、びっしりと実がついている。雨や風でポトン、ポトンと落果する音が聞こえる。枝が重さに堪えきれぬのだろう。
 日に二、三度は落ちたのを拾う。もう6、7キロは拾ったか。まだ10キロくらいは枝にしがみついている。
 いずれジャムになって腹におさまるのだが、こんなにたくさん収穫できると、そのうち爺の顔は真っ黄色になりそうだ。瓶詰めにしたジャムをあちこちに配ると、かみさんは張りきっている。

 夕すげが咲き出した。夕方に開花し、翌朝にはしぼむと聞いていたが、必ずしもそうはならない。こいつはユリ科の多年草、何もしなくても毎年開花して「おお、ここにいたか!」と驚かせる。
 となりで薄紫の擬宝珠(ギボウシ)の花も咲き始めた。こいつもユリ科の仲間の多年草だが、夕すげ同様、花が開いてはじめて花の名を思い出す。食用にもでき、天ぷらがうまいというが、まだ食したことはない。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲色づきはじめたアンズ

▲夕すげ