その53 夏草や、ああ夏草や夏草や

 梅雨明けの猛暑、というより熱暑。真夏日続きで畑は少々つらい。
 ふと見れば、新緑が葉を茂らせているフジの新芽の先っぽに花がついている。これって異変? それとも伸びた蔓を切ったせい?
 爺にはわからない。でも去年も、一昨年もこんなことはなかったんだがなあ?
 
 毎朝のキュウリ、トマト、ナスの収穫。オクラ、モロヘイヤ、ゴーヤ、キャベツなどなどの手入れ、水撒きにかまけている間に畑の周囲の雑草が猛然と伸びてきた。
 いつものことながら、夏草の伸び方はすさまじい。どこにこんなエネルギーを秘めているんだろう。
 このあたりは木の下だから、その根も縦横に張っていて、草取りは厄介。引っこ抜けばいい雑草は簡単だが、地下茎で伸びるヤツは根も深い。ヨモギ、ドクダミ……雑草対策に植えたはずのミント、こいつも伸び方がすさまじい。「板か鉄板を打ち込んで防がないと、どこまで伸びるか」とモノの本にあったが、ホントに凄い伸び方だ。
 今週からコイツらの征伐?にとりかからねばなるまい。考えただけで気鬱になる。
 昔の農書に「上農は草を生やさず、中農は草をとり、下農は草をとらず」とあったが、「上農」たちは除草剤もない時代にどうしてこんな雑草を征伐したんだろうなあ。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲時ならぬフジの花が……

▲時ならぬフジの花が……

▲伸び放題の雑草たち

▲伸び放題の雑草たち