その56 失敗と学習の日々なり

 蜩の声?を聞いたと思ったら、法師蝉も鳴きだした。夜、耳をすませば、かすかに気の早い虫のすだく声。不順な天候続きだったが、秋が足早にそこまできている。
 とは言え、日中はまだ高温つづきだ。早朝5時半始動の作業は続いているが、ちょうど1カ月目の1週間前に腰痛
が再発、作業をおえるとウンウンうなっている。
 
 秋野菜の苗をもとめに行きつけの種苗店に行く。
「ジャガの種イモ出た?」
「もちろん、あるよ」
「キタアカリは?」
「ありゃあ、秋は芽を出さないよ」
「えっ、そうなの。じゃあ、出島かあ。あいつはでかいのが採れるが、数がねえ」
「うん、でもとるときはやっぱりでかいのがいいでしょう」 というわけで、出島を30個。そうか、キタアカリは秋はつくれないのか。そんなことも知らずにやってたわけだ。
 30個と控えめにしたわけは、植える場所がないから。「連作障害あり。4、5年は同じ場所は控えよ!」とものの本
は教えるが、そんなこと言ったってなあ。場所がないんだよ。
 結局、葉っぱの生い茂るサツマイモ畑にはさまれた狭い区画に植える。これで畑の半分が芋畑になったわけだ。
 
 ついでに秋野菜の苗ももとめる。キャベツなどの夏野菜を撤去してそのあとに数種を植えつけ、種を播く。また虫のエサを作ることになるだろうなあ。
 
 この前書いたオクラの花を撮影。こいつ、花開くのは短時間で、2、3日で落ちてしまう。今日もアリンコが次々によ
じのぼってくる。毎朝7、8個収穫してオクラ好きの中学生の孫に送る。
 今年はオクラは6本も植えた。えらく葉っぱの勢いがいいので、しめしめと思っていたら、なかなか実がつかぬ。そこでまた虎の巻をひっぱり出すと、なんと「さやより下の葉はかきとる」とある!
 こうしないと養分が葉っぱに行ってしまい、実が大きくならぬという。あわてて勢いのいい下の葉っぱをかきとる。
 なるほど、以来実を次々つけるようになった。
 かくてまだまだ失敗と学習の日々が続くのであります。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲サツマイモにはさまれたジャガイモの畝

▲オクラの花に群がるアリンコ