その58 晩夏の白い花

 真夏日に挑んだ草取りがやっと一巡して終わりかけている。 
 結構しんどかったなあ。雑草の山が7つ、8つも畑にできてしまった。
 昔なら燃やしていたもんだが、いまは規制がやかましく、うかつに燃やせない。うっかり燃やせば、消防車が飛んでくる。こうして腐らせるしかないのだなあ。
 
 わが畑の4大雑草は、いずれも地下茎でどンどん延びていくヤツ。ヨモギ、毒ダミ、名前は知らぬが、ツンツン伸びるものすごい繁殖力の草。こいつは根が深く容易には退治できない。とったあとにもう芽を出している。
 
 いまひとつがニラだ。かなり掘りあげたが、なかなかにしぶとい。
 いまは白い可憐な花が満開なので、そのままにしている。ホントは花をつける前に摘みとって葉っぱや茎を食用にするそうだが、あいにく爺はニラが嫌い。ニラレバしか食べない。
「団子より花」というわけだ。
 切花にしていけてみたが、強烈なニラ臭が部屋に満ちて辟易した。
「花を咲かせりゃ種が落ちてまた増えるのに」と、かみさんは笑うが、彼女はニラが好物ときてるから厄介だ。
 
 夕顔の花がしおれ始めたら、畑の小道沿いのタマスダレも純白の花をつけ始めた。何の手入れもせず、日ごろは忘れて踏んずけているのに花咲けばかわいい。
 こいつ調べると、ヒガンバナ科の多年草。なるほど彼岸が近づいてきたので開花したというわけか。なんとも律儀で可憐な花だ。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲ゴミの山

▲ニラの花

▲タマスダレ