その60 イモ掘り下手

 初秋からいきなり晩秋になった。朝晩はもう暖房が恋しいほどだ。北国はもう初雪とか。
 きのう、庭先から濃厚な甘い香りがただよってきた。いつのまにか金木犀が満開になっている。去年は樹形を気にする植木屋さんが花芽をつんでしまい、あまり咲かなかったが、今年は注意したので花が多い。
 畑の片隅にあるススキも風に穂をなびかせている。白萩も満開、庭も畑も秋一色にそまりだした。
 
 そんな秋色のなかで、今日はイモ掘りに汗を流す。でもなぜか毎年、同じ失敗を繰り返すんだなあ。スコップと移植ゴテを使ってさぐりながらやってるつもりだが、どうしても切りさいてしまい傷ものがでる。
 根元からゆっくり引っ張れば抜ける、とテキストには書いてあるのだが、幼稚園生のようにうまくはいかない。イモの根っこは「想定外」の場所や深さまで伸びていて、切ってしまうのだ。
 ここは砂地じゃなく、粘土質の土だから? わかっていてもまた切り裂いてしまう。土質のせい? それとも爺はイモ掘り下手?
 しばらく天日にさらして放射線被災地のフクシマの子供たちにも送る。
 
 あとに今年もタマネギを植えるつもりだから、石灰と堆肥をすきこんで二週間は寝かせておきたい。
 なんだか今年の冬も雪が多そうな予感がする。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲甘い香りをただよわせる金木犀。あと1週間くらいかな?

▲風にゆれる畑のススキの穂