その62 秋の畑のいろどり

 日向のぬくもりがうれしい季節になった。
 ひさしぶりに畑に出る。さすがに蚊もすくなくなった。
 ガーベラ、ダリアなど夏の花が終わり、庭も畑もこの時節になると、いろどりに欠けてくる。そうかと言って菊にはまだはやい。
 
 庭や畑の片隅でひっそり過ごしていたツヤブキが鮮やかな黄色の花をつけてびっくりさせる。手入れもせぬのに今年はまあ、なんと鮮やかな花をつけたことか。
 隣家のピラカンサも今年はいちだんと鮮やかな赤い実をつけている。 
 聞けば「去年はあまりよくなかったのでうんと肥料をやった」という。なるほど。
 
 それにひきかえ、わが畑のナナカマドはオレンジ色で、やや目立たぬが、これも秋のいろどりだ。夏から咲き続ける紫式部の紫の実がいちだんと色鮮やかになってきた。
 やがてこれらの実は、鳥たちの格好の冬の食事になる。
 
 ホウレンソウ、小松菜が発芽した。白菜、キャベツも結球を始めた。虫たちのえさにならなければいいが、これは先方さん次第。秋ジャガの収穫はもう少し先だ。
 来週あたり、ソラマメ、エンドウの種まきか。いや、タマネギの植え付けのほうが先だろう。何とも気ぜわしいことだ。
 わが野菜畑も4年目にはいり、わが家の自給率もだいぶあがってきた。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲オレンジ色のナナカマド

▲咲き誇る紫式部

▲隣家のピラカンサス