その65 手抜きの防寒対策

 さすがに年の瀬ともなると、冷え込んできた。
 当地では冬季、ほとんど晴れの日には恵まれぬ。寒くて暗い曇天がつづくのがならいだ。
 で、畑はしばらくお休み、爺の農閑期ってわけだ。なに、実はサボッているだけで、作業はいくらでもある。
 サヤエンドウのつるがだいぶ伸びて、支柱をたてろ、とわめいている。ソラマメだって「このままじゃあ、風で倒れっちまうぜ」と、爺をなじっている。
 
 ヒトの畑をうかがうと、みんなタマネギ畑に立派なマルチをやっている。いまどきはやりの防寒対策だ。だが、どうもあのビニール・マルチってヤツが性にあわぬ。
 ふむ。今年は降霜対策に昔懐かし切藁でも敷いてやろうか、と殊勝にも藁を準備したが、結局はなにもやらずに初雪を迎えた。藁を切るのが面倒だったのだ。
 去年は晦日から大雪に見舞われ、畑のタマネギは雪解けまでふるえあがっていた。
 ことしも爺の手抜きで400本も植えたタマネギの成育は大幅におくれるだろうなあ。
 あんな大雪にならねばいいが……。
 
 みなさん、よいお年を!

(出雲在・三原 浩良老生)

▲うまく雪をしのいで育ってくれるかなあ

▲雪に覆われた今年のタマネギ畑