その68 今年は春が遠いなあ

 おおッ、晴れ間だ。今年はじめての晴天じゃないかな。
 何ヶ月ぶりだろう、やっと畑に出る。
 
 まずは植付けを待つジャガイモの床づくり。待てよ、ここは確か去年は秋ジャガが植わっていたところ。モノの本には「2、3年は連作避けるべし」とあったなあ。
 でもこんな狭いところでそんなローテーションは守れないよなあ。春野菜のスペースだっているし……。
 ええい、ままよ。だって爺の知るジャガイモの産地では毎年、同じ畑にジャガイモが植わっていたぞ。
 雪の下でも増殖をつづけた雑草を取り除く。結構骨が折れる。苦土石灰と堆肥をすきこんでやると、もうふくらはぎが泣き、息が切れる。冬のあいだに体がすっかりナマっていることを思い知らされる。二週間後に植付けだ。
 
 さあ、明日は遅れていたタマネギの追肥、と思ったら、翌日は氷雨。
 なか1日でまた晴れた。やれやれ。
 これも雑草むしりから。土寄せ、追肥。でもわずかに残して日没。予報は明日から数日また雪だという。ああ!
 最高気温はずっとヒトケタつづき。こんな低温ではものみな成育は遅れそうだ。
 爺の畑はまだ冬眠中。梅のつぼみも固い。雪に倒された水仙の花はわずか数輪しか開花していない。蕗の薹もまだ姿を見せない。
 
 う~ん、春はまだ遠い。
 だから畑には色がない。わずかに色づいた夏みかんが7~8個。去年、超強剪定をして枝も葉っぱもとってしまったので、これだけしか実をつけなかった。
 舌より目の保養優先で、このままとらずにおくことにする。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲日没で取り残したタマネギ畑の草
(雪の下でも雑草はこんなに繁殖していた)

▲夏みかんは観賞用に?