その76 うつりにけりな花の色

 連休が終った。といっても爺にとってはいまも毎日が連休だが。
 ともかく人が遊び呆ける連休、爺は草取りに専念するぞッ、と力みかえってみたものの、雨と風にたたられ、予定の7割しかはかどらなかった。
 だから爺の「草取り連休」はまだ続く。
 
 わずかこの10日ばかりで畑のいろどりがすっかり変わった。
 フジが散り、ボタンが散り、イチハツも風になぎ倒されてしまった。
 かわってツツジが満開、ジャーマンアイリスの黄色、紫が開花した。花ショウブも開花。春から初夏へ、花の色がうつっていく。
 
 ところで、そのツツジだが、ここ数年で一番見事に咲いてくれた。純白、ピンク、真紅といろとりどり。いずれも大型の花がこんもり、ふんわりとふくらんでいる。
 冬の肥料がきいたのか? それとも寒波去って一気に気温があがり、爆発したのか?
 でも、よく見ると、一本の幹からいろんな色の花が開いている。ピンクのなかに真紅がまじり、白い花弁もよく見ると、花芯には黄色がうっすらと見える。こいつはまるでハナミズキのようだ。
 同じ幹なのに勝手に交配してくれたのか! それとも自然交配を爺が知らぬだけなのかいな?
 
 花にかまけていたら、トマトの脇芽が伸びている。あわてて脇芽をかいてやる。発芽した夏野菜の間引きも待っている。
 忙しい季節がまたやってきた。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲紅白のツツジ

▲一本の幹からいろんな色の花が

▲可憐なスズラン