その94 天候不順の畑の風景

 雷雨、曇天、大雨……不順な天候が続き、このところ畑に出たり、出なかったりだった。
 晴れ間を縫って、秋野菜を播種、苗を植え付けた。まずは順調に発芽、活着してひといき。と、思いきや、激しい雷雨のあとに出てみれば、発芽を始めたジャガイモが強い雨にたたかれ、タネイモが露出しているではないか。あわてて泥寄せをする。
 白菜やキャベツも芯が砂をかぶっている。水で流してやればよいのだが、それは面倒。次の雨に洗い流してもらうことにして横着をきめこむ。
 
 畑にはびこっていたニラとシソ、いずれも花をつけはじめた。これらは自然に増殖したものだから、あまり可愛いがらなかった。というより、目を見張るその生命力は脅威で、放置すれば、どこまでも増えるので始末に困る。
 かなり引っこ抜いたが、それでもニラが可憐な白い花をつけると、捨てがたい気持ちになってくる。いましばらくはこのまま放置することに。
 シソも同様だが、こっちはもう花から実をつけはじめている。塩漬けしたシソの実はなかなかオツなもので、捨てがたい。ほかほかの炊きたてのご飯に合う。
 かみさんが「もう少し。いま少しだ」というので、こちらも種取りまでは放置する。
 
 生ゴミのなかの一粒の種から育った西洋カボチャは、ウドンコ病にもたえてどんどん生育を続けている。欲張らないで摘芯と脇からのびたつるを切れ、とテキストが教えるので思いきって指示どおりにする。
 二個の実が大きく育ち、まもなく収穫か? 期待がふくらむ。
 でもカボチャはどんどんツルが伸びるので、こんなせまい畑ではとても育てにくい。旧知のプロ農家のカボチャ畑ではこんなに伸びてなかったにのになあ、とまたまたテキストを開くと、いまではツルの伸びない品種もあるという。
 そうか、あのプロ農家のカボチャはそれだったんだ、と納得。来年はそいつに挑戦してみるかな。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲花をつければ可愛い?ニラ

▲実をつけだしたシソ

▲収穫間近い?カボチャ