びっしりと散り敷いたキンモクセイ、何だか掃き捨てるのが惜しいのでしばらくそのままにしておく。
秋深まり、朝晩冷え込むようになると、日向のぬくもりが恋しくなる。
とは言え、畑に出れば、やはりまだ汗をかく。でもあの酷暑を思えば、頬をなぶる秋風が何ともここちよい。
秋野菜の手入れをすませ、またもや剪定と草取りに汗を流す。白菜、キャベツ、シュンギク、ブロッコリー、大根、豆類……まずは順調に生育しているようだ。ナメクジの食害もまだなさそうだ。
少し遅くなったが、ソラマメ、グリーンピースを播種。空いたところに白菜、シュンギクを追加して蒔く。
これから冬にかけては防寒、霜よけ対策が必要になるが、さてどうする。敷き藁にするか、籾殻を求めてまくか。降霜の様子をみてから考えよう。
近くの貸し農園の様子をうかがうと、マルチ、ビニールのトンネルのオンパレードだ。う~ん、みんなそうなんだ。
確かにマルチやトンネル栽培は防寒・防乾・保温・防虫、いずれにも効果があるに違いない。
でも、なぜかそんな気になれないなあ。面倒くさい。それもあるが、昔ながらのやり方ではホントにダメなの? という思いもある。
いや、単にヘソが曲がっているだけだよ、という声が聞こえてきそうだ。
(出雲在・三原 浩良老生)
▲みんなビニールのトンネル