その101 食ったり食われたりの虫の世界

 今朝のことだ。
 ウ~ン今年はうまくいったわいと喜んでいた白菜が、写真のようにグッジャグジャに食い散らかされているではないか!
 何だ、こりゃ! 誰だ、こんなことをやらかしたのは!
 まるで獣が食い荒らしたような惨状だ。去年もその前も、ナメクジにほとんど食われたので、今年は早めに彼らの忌避剤を周囲にばらまいた。そのせいだろう。ナメクジはほとんど見かけなかった。
 ところが、このありさまだ。散らかった食害のあとをみると、どうも犬猫などの獣害ではなさそうだ。

 う~ん、現認したわけではないから何とも言えないが、おそらく鳥のしわざだろう。葉っぱを狙ったわけじゃなく、ここに大量に潜んでいる虫たちを見つけて突つきだして食べたのではなかろうか。
 ことしはナメクジにかわって青虫、黒虫……小さな幼虫たちが食い荒らしていたから、そいつを狙ったのだろう。でかいカラスなら足跡がありそうなものだが、見当たらない。小鳥だろう。

 これ以上荒らされてはたまらぬので、あわててみんな収穫する。といっても、ほとんど虫にやられているから、やはりこちらの口に入るのは例年どおり芯だけということにになりそうだ。

「食う」といえば、その数日前の晴れた日のこと。草取りの手を休めて、ふと前をみると、カマキリが赤トンボをつかまえて頭からかじりはじめている。
 両腕でがっしりつかまえ、いきなりメン玉をかじる。むしゃむしゃと音こそ聞こえないが、凄いスピードでほおばる。羽根も飲み込む。やがて胴体にかかりあっという間にみんな飲み込んだ。
 ほぼ10分で完食。カマキリの膨らんだ腹がピクピクと動いている。
 食べ終わってからも、自分の両手を丁寧になめて、液汁を吸い取っている。
 あわててカメラをとりに走ったが、接写リングがなくて、ご覧のようなピンぼけ写真になってしまった。
 秋深し、虫たちも子孫繁栄のために懸命、ホント命がけだ。

(出雲在・三原 浩良老生)

▲白菜を食い荒らした犯人は?

▲頭からかじりはじめた

▲ほぼ10分で食べつくした