野の記憶 人と暮らしの原像
野越え山越え

四六判・並製・232頁
ISBN978-4-902116-93-9 C0036
定価 1800円 (+税)
2007年11月発行
紹介

50年余のフィールドワークから、消えた民俗、消えかかっている習俗を通じ、共同体の崩壊、日本人の暮らしの現像を見直してゆく。
【目次から】祝い事と弔い事/大地の恵み/野越え山越え/暮らしの歳時記/共同体の温もり/けがれときよめ/ムラやマチの信仰行事/旅する昔話、伝説/生活の語り部たち/炭鉱に生きる

著者

佐々木 哲哉

ささき・てつや
ささき・てつや

大正12(1923)年台北市生まれ。福岡第一師範学校卒。慶應義塾大学の通信教育課程で池田弥三郎教授に師事、民俗学の道へ。小中高校で教鞭を取りながら、およそ50年余フィールドワークを続ける。福岡県文化財保護審議会専門委員、西南学院大学教授、田川市石炭資料館館長などを歴任。この間、英彦山の修験道調査やダム水没地域の民俗調査、文化庁委嘱の緊急民俗調査、市町村史編纂などに携わる。福岡市文化賞、福岡県文化賞などを受賞。
 主な著書に『鳥栖の民俗』『田川市史民俗編』『福岡の民俗文化』『山岳宗教史研究叢書』(共著)など、他に共著、論文多数。