紹介
学問も世俗も捨て、妻帯もせず、ひたすらに描きつづけて廃屋で孤独な最期を迎えた画家、高島野十郎。清貧寡欲な孤高の画家の謎に包まれた生涯を追う。惜しまれつつ絶版となっていた初の伝記が待望の復刊。取材を重ね、3版ではさらに増補を行なっている。
野十郎の生涯は『美の巨人たち』(テレビ東京系)等でも取り上げられ、福岡県立美術館、三鷹市美術ギャラリー(東京)での回顧展も開催された。
著者
多田 茂治
ただ・しげはる
ただ・しげはる
1928年福岡県小郡市生まれ。九州大学経済学部卒業。2020年5月逝去。
著書に『グラバー家の最期』(葦書房)『大正アナキストの夢』(土筆社)『内なるシベリア抑留体験』(社会思想社)『石原吉郎「昭和」の旅』(作品社)『夢野久作読本』(第57回日本推理作家協会賞)『母への遺書――沖縄特攻林市造』『夢野久作と杉山一族』(以上、弦書房)など。
弦書房より発行の関連書籍
松本英一郎 愛と怖れの風景画 | |
満洲・重い鎖 | |
夢野久作読本 | |
玉葱の画家 | |
母への遺書 沖縄特攻 林市造 |