満洲・重い鎖
牛島春子の昭和史

四六判・並製・248頁
ISBN978-4-86329-024-2 C0021
定価 2100円 (+税)
2009年5月発行
紹介

敗戦と共に蜃気楼のように消えた満洲国。〈満洲〉と〈昭和〉を考える上で忘れてはならない作家、牛島春子(1913~2002)、初の評伝。昭和初期の共産党活動を経て満洲在住の10年間、中国民衆との真摯な交流と文学活動の中から生まれた作品世界とそれを生み出した精神の内奥を探る。

著者

多田 茂治

ただ・しげはる
ただ・しげはる

1928年福岡県小郡市生まれ。九州大学経済学部卒業。2020年5月逝去。
著書に『グラバー家の最期』(葦書房)『大正アナキストの夢』(土筆社)『内なるシベリア抑留体験』(社会思想社)『石原吉郎「昭和」の旅』(作品社)『夢野久作読本』(第57回日本推理作家協会賞)『母への遺書――沖縄特攻林市造』『夢野久作と杉山一族』(以上、弦書房)など。

弦書房より発行の関連書籍

玉葱の画家
夢野久作読本
母への遺書 沖縄特攻 林市造