アルメイダは、1525年、ポルトガルのリスボンに生まれ、1583年、熊本県天草市河内浦で没した宣教師である。医師として治療にあたる一方で病院をつくり社会福祉への取り組みにも務めたことでも知られる。医師、貿易商人、神父としての彼の足跡をたどり、現地の調査、当時のアルメイダの書簡、さらに同時代のイエズス会士たち(フロイス、トルレス、カブラル、ヴァリニャーノ)の書簡・報告書も援用しながら、様々な顔をもつアルメイダの生涯を描いた労作‼巻末の著者作成の詳細なアルメイダを中心にした〈年譜〉が充実している。
【書評等掲載情報】
西日本新聞2023年1月21日(土)付
熊本日日新聞2022年12月16日(金)付 坂本明彦・記者
中国新聞2022年11月27日(日)付
下野新聞2022年11月27日(日)付
【書評等掲載情報】
第一章 アルメイダ修道士の誕生
第二章 平戸に派遣される
第三章 薩摩への旅
第四章 キリシタン大名大村純忠
第五章 五畿内を視察する
第六章 口之津に帰る
第七章 五島の島々の布教
第八章 天草島の布教
第九章 有馬義貞の受洗と死去
第十章 大友宗麟の改宗と耳川の合戦
第十一章 日本巡察師ヴァリニャーノの来日
第十二章 アルメイダの終焉
玉木 讓
一九四八年、熊本県天草市河浦町新合に生まれる。現在「天草市立天草コレジヨ館」に勤務、天草文化協会副会長〈著書〉『天草⦿木漏日が照らす』(社会評論社/1996)、『宇宙院英三郎』(熊本日日新聞情報文化センター/1998)、『天草学林・東向寺説の欺瞞を暴く』(天草文化出版社/2001)、『天草河内浦キリシタン史』(新人物往来社/2013/天草文化出版賞)、『天草キリシタン遍路』(熊日出版/2018/日本自費出版特別賞)。共著に『天草吉利支丹史探訪』(天草殉教者記念聖堂/2010)、『保存版 天草の今昔』(郷土出版社/2013)がある。